バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ニヤリ ホロリ しんみり・・・三人の名手による短編小説競演

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重厚な長編からライトな短編まで

幅広い作風の著者による

クスッと笑ってしまう

家~家庭をテーマにした作品集。

 

突然のリストラから主夫生活となった主人公

思いの外、家事は苦ではなく

「ここが青山」

 

妻が家出、残された夫は独身時代の感覚に戻り

マンションの調度は男の隠れ家に変貌していく

「家へおいでよ」

 

独立志向の夫、突然カーテン屋を開業

果たしてお客はやってくるのか

「夫とカーテン」

 

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表題作は映画化もされて有名ですが

他の作品も ”らも節” 絶好調。

 

主人公のベース弾き、仕事場のキャバレーで幼馴染と再会

二人の男の人生ブルースが浮かび上がる

「えびふらっと・ぶるぅす」

 

あまりの忙しさに音を上げた小説家

クローン人間に代筆させようとするが・・・

「子羊ドリー」

 

海外で転戦中の日本人プロレスラー

次の相手は人間でなく、熊だった

「逐電」

 

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現役医師でもある著者による

芥川龍之介作品へのパスティ―シュ。

 

心臓移植で命を取り留めた若い男性

しかしその後の人生は幸福だったのか

「他生門」

 

ケアマネージャーの女性が遭遇する

あまりにも我儘で癖のある家族との攻防

「バナナ粥」

 

虫も殺さない優しい性格の看護師

勤務する病院の室内で大きな蜘蛛が出現

「クモの意図」

 

・・・

 

あっという間に数時間が過ぎていきます。

 

こういったテイストの作品を読むときのお供は

コーヒーでなく、日本茶や紅茶のほうがいいかな。

 

フィクションの世界は現実のそれよりも

時に(というかおよその場合)

面白くて素敵、ですよね。

怖すぎる、悲しすぎる

なんてこともありますけれど・・・

ヒット曲連発のBEFORE & AFTER ダリル・ホールとジョン・オーツの 70s & 80s

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ホール&オーツというと

一般的には80年代の大ヒットシングルを

思い浮かべる人が圧倒的に多いでしょうね。

”プライベート・アイズ” ”マンイーター” ”アウト・オブ・タッチ”・・・

 

実際この頃の彼等は売れに売れてましたから。

しかし70年代は決してそうではなかったんですよ。

着実にアルバムを出していたし、ヒット曲もあるんだけど

どちらかというと通好みというか

ややマニアックな印象のほうが強かった。

 

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この時代の彼等は音楽スタイルの変遷が続いていて

 

72年のデビュー作がフォーク

73年のセカンドがフィーリーソウルテイスト

74年作ではハード&プログレ

75~76年はAORカラーが強く

77年のアルバムでは再びハード

78年にはパンク、79年にはニューウェイブ&テクノ

 

といった具合にアルバム毎に試行錯誤を重ねていたんですね。

確かダリルは、”どういう方向性にしたらいいか迷っていた”

というニュアンスの言葉残してますよ。

 

でも共通点があって、テイストが違っても

音楽に向かう姿勢がシリアスなんです。

力を抜く、ということが無い。

 

Have I Been Away Too Long   (1978)

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私は70年代の彼らのアルバムは全て買ってましたけど

そういう部分が好きだったんですね。

力を出し切ってるところが。

 

しかし、だからといって

それが商業的に報われることはなく

80年代はガラリとサウンドが変わるんです。

アルバムでいうと"VOICES"からですね。

 

私、当時びっくりしましたよ。

ジャケ写も「なんじゃこれ?」だったし

スピーカーから流れてくる音も

自分の期待とは全然違う。

曲もね、同じグループとは思えないようなのが入ってたし。

 

You Make My Dreams   (1980)

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でも、この路線がビジネスとしては大正解だったんですよね。

あとはもうひたすら再生産パターンを連打また連打。

驚異的なヒット率でしたから。

 

80年代も後半になると勢いが途絶えました。

まあ、これはしょうがないですね。

彼等は40年代生まれですから、もうこの頃には

MTVのクリップで飛んだり跳ねたりするのも

いい加減飽きたのでしょう。

 

今でも時々聴くんです。

70年代の楽曲を。

で、今でも思いますね。

”いい曲だな、いいボーカルだな、いいサウンドだな”

って。

 

Along Too Long   (1975)

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コロナも国籍も越える~愛する二人の強き絆

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私の知り合いに

ヨーロッパ出身の男性が居まして

バンコクをはじめとして他の国でも

色々とビジネスを手掛けているやり手の方。

 

今年の3月にタイ人女性と

彼女の故郷で結婚式を挙げる予定になっていて

ご両親をタイに呼び寄せたんですね。

 

ところが例のコロナ禍で

結婚式は延期となり

親御さんは帰国できなくなってしまったのです。

(ちなみに欧州でもかなり感染者が多い国・・・)

 

それからお二人は息子さんのコンドミニアムでの

予期せぬバンコク長期滞在。

 

息子さんの結婚式は先月目出度く

無事に執り行われました。

私も招待されたのですが、ちょっと

パスしてしまいました。

 

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田舎の結婚式は凄いんですよ、

まずかなりの長時間になりますし

歌手やダンサーを呼んで

一大パーティーになることもあります。

 

あとで映像見せてもらったら

案の定

ステージを組んで、野外コンサートのようになっていました。

 

お父さん、お母さんは楽しめたでしょうか。

半年以上も待ったわけですから

きっと良い思い出になったことでしょう。

 

式後に帰国されたようですが

母国のコロナの状況がまたまた厳しくなっているので

気をつけて過ごされるといいですね。

気温差だけでも相当なものがありますし。

 

そして当の二人はというと

勿論、ラブラブですよ。

どうぞお幸せに!

 

 CARPENTERS    Because We Are In Love(The Wedding Song)

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Thai Wedding Dance Remix

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ビーチリゾート禁断症状に効くかも、の洋楽 ”海岸ナンバー”集

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海外旅行が実質不可能になってから

もう随分経ちますね。

なかでもビーチリゾート大好きな方のなかには

かなりの禁断症状が出始めている向きもあるのでは?

 

今日は、海やプールが登場する

洋楽ナンバーのクリップを見て

少しでも憂さをはらすことにしましょうか。

 

THE BEACH BOYS    Getcha Back

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定番ビーチボーイズの80年代のヒット曲。

今は亡きカール・ウィルソンの姿もありますね。

終盤に出てくるバルーン、

これなら感染症予防対策としても完璧では?

 

DAVID LEE ROTH    California Girls

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そのカールがゲスト参加している

デイブの大ヒット曲。

映像のイメージが先行してしまいますけれど

カバー作品としては

オリジナルのビーチボーイズに敬意を払った

仕上げになってますね。

 

ELTON JOHN   Passengers

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きてますね、これは

爆発状態のエルトンであります。

本人、途中でホントに海に飛び込んでますし・・・

 

MIKE+THE MECHANICS    Beggar On a Beach Of  Gold

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こちらはビーチといっても

心象風景としての海岸ですね。

いかにもMTV全盛時代といったビデオですけれど

曲自体も良い出来ですね。

 

DON HENLEY     The Boys Of Summer

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ドン・ヘンリーの曲作りの巧さを

見せつけた大ヒット曲。

ソロアルバムの2作目、3作目あたりは

よく聴いてましたねえ。

 

SLY AND THE FAMILY STONE     Hot Fun In The Summertime

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夏という言葉を聞いて

真っ先に頭に浮かぶのは

私ならこの曲かな。

スライ全盛期の

メンバーによるボーカルメドレー

~歌いまわしが楽しめます。

 

さてさて、タイにバリにハワイに

ボラカイにランカウイ

気軽に行ける日はいつになるのでしょうか。

 

なんとか来年中には、ね。

期待しましょう。

 

WAR     Summer

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EATに行け、TRAVELしよう、なんて言われてもねえ・・・

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今、日本で

GO TO~キャンペーン、やってますよね。

タイにもあります

似たようなシステムが。

他の国でも色々と試みられているのでしょうね。

 

私のようなお馬鹿な頭の持ち主からすると

もっとシンプルなやり方、

おばあちゃんでも子供でも

事前の登録とか適用内OR適用外とかそんなこと

考えないで、等しく特典が受けられるような

方策のほうがいいんじゃないの?

なんて思うんですけどねえ。

 

まあ、きっと理由が

なにか訳でもあるのでしょう・・・

 

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ここからはただのつぶやき、

ぶつぶつ独り言。

 

美味しい料理が味わえる素敵な店、

日本にもタイにもいっぱいありますよね。

そりゃあ、魅力あります。

心動かされますよ。

自炊やテイクアウト、デリバリーとは

やっぱり違いますもん。

 

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都会の雑踏や満員電車を逃れて

旅行にだって行きたい。たとえ海外でなくとも

国内、それも近場で構わないから。

 

でもね、でもでも

出かけるには

これ、必須でしょ。

全世界的に。

 

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食事って

口の中に食料を入れ込む作業ですよね。

(言い方が変ですが)

そのために出かけるわけですが、口を覆わないとアウトだと。

食べるとき以外は着用マストですよね。

食事中もあまり会話しない、長居もしない

なるべく早く切り上げたほうがいいんですよね。

 

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旅行に行く時も移動中はやはり

これをしないとダメでしょ、観光中も。

宿に着いても部屋以外では求められるんじゃないですかね。

どんなに空気が綺麗な場所だとしても。

 

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ビーチ沿いの店とかでも

きっと✖。

OKなところもあるかもしれないけど

絶えず状況をチェック、気にしないといけない。

(マスクをしないことで)

周囲の人を不快にさせてはいけませんから。

 

こんなことを考えると

気持ちがスーッと萎えてしまうんですね、私は。

なんか悪いことをわざわざしに行くみたいで。

(タイに関しては新規の市中感染はほぼゼロが続いているんですが)

 

今はね、どこもお客さん少ないでしょうから

ある意味チャンスといえばチャンスなんですよね。

 

ゆっくり食べられる

ホテルやリゾートも空いている

料金設定もいろいろなプロモーションがあってお得

 

でも、それにのっかれない

マスクというものに

どうしても馴染めない

(親しく付き合いたくない)

気持ちが心の奥底に。

 

街歩き、

とても好きなんですけどね。

どうしても籠り気味の日が多くなりがちです・・・

 

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超絶技巧、人間が出来るのはここまで~WEATHER REPORT

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WEATHER REPORTといえば

ジャズ/フュージョン史上、もっとも知名度の高いバンド。

創立&中心メンバーの

ジョー・ザビュヌルとウェイン・ショーター以外は

メンバーがかなり入れ替わりましたが

一般的には、

ジャコ・パストリアスとピーター・アスキン在籍時

(1978年~1981年)が

よく知られていますね。

 

 ですが私は

そのあとの時期の編成が好きなんですね。

 

Molasses Run (1983)

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ベースがヴィクター・ベイリー

ドラムスにオマー・ハキム

パーカッションにホセ・ロッシー

 

とリズム隊が総入れ替えになっていますが

演奏のダイナミズムは、むしろこのメンバーのほうが上かと。

各人、無茶苦茶テクニシャンですもん。

 

Two Lines (1983)

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このメンツでの来日公演、行く機会がありましたけど

凄かったですよ~

だって演奏が止まらないんだもん。

この辺りでそろそろ、とかがない。

新メンバーは若いし、フィジカルも強靭なので

ジョーとウェインも

君たちに任せたよ~

という表情ですね。

 

Can It Be Done  (1984)

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こちらは珍しくボーカル入りのナンバー。

ロディアスな佳曲ですね。

 

ほどなくバンドは解散となるのですが

もうこれ以上には行きようがないところまで到達しましたから

無理のない話。

 

その後、

時が流れて

ジョーとウェインの再開ライブの映像。

この時ジョーは既に体調おもわしくなく

間もなく天国へ旅立ちます。

 

ジョーがウェインを見つめるシーンがなんともいえないですね・・・

 

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バンコク路地裏、迷宮巡りの旅へようこそ

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バンコクって

車の行き交う表通りから

ひょいと横道に逸れると

別世界が開けているんです。

 

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それこそ無数に小径があるわけですが

一つ一つの通りが小宇宙で

雰囲気も全然違うんですね。

 

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華やかな観光名所も良いんですが

タイ旅行が気軽に出来るようになった時には

ワンデイトリップとして

是非、あちこち探索されてみてください。

 

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日中は確かに暑いんですが

バンコクにはお休みどころのカフェがあちこちにありますんで

適度に休憩しながら、自分のペースで周れます。

 

小さな小さな旅ですけれど

素敵な風景に出逢えますよ、

きっと。

 

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