バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

コロナなんか、知らない

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最近はもう、体温チェックが無いと

物足りないというか・・・

これまで外出先で、何度も体温を測る(測られる)なんて

したことありませんからね。

電車に乗る際、コンビニに寄る時、デパート・銀行・役所・・・

 

この前、言われましたよ。

係りの人に。

「あっ、ちょっと。体温がですね」

「発熱してます?そんな気はしないんですが」

「いえ、高いんじゃなくて低かったので」

 

互いにニヤリ、です。

 

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さてさて、2年近くになろうかというコロナ禍ですが

そういうことにはびくともしない光景が。

物心両面なんですが、まずはモノのほうから。

 

こちらはバンコク市内の繁華街の一角。

ちょっと奥まった位置にあるのですが

行列が出来てるんですね、平日の昼過ぎに。

 

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お洒落な、それはお洒落なカフェが

最近オープンしたということでして。

エントランスの前で

お坊ちゃま、お嬢様とお見受けする方々が

にこやかに入店を待っています。

 

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タイの人が好む水辺のテラス席もあるようです。

(よく見ると、遠くの木々は実物ではなくてただの絵のように見えますが)

確かに、コロナ前と寸分変わらぬ

ゆったりとした余裕~空気感がありますね。

 

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心~ハートがある風景も

見てみましょう。

大きなショッピングモールがあって、ざわざわとした場所なんですけれども。

 

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車両の通行口が傍にあって、出入りが激しいのですが

祠の周りには静寂な空気が漂っています。

 

この世になにがあろうとも起ころうとも

変わらぬ日々の行いですね。

 

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どちらもタイらしい一コマでした。

BYE BYE BABY (RONNIE GOODBYE)

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ロニー・スペクターが亡くなりましたね。

 

ミュージシャンでショックを受けている人も多いでしょうね、

一般のファンもそうですけど、業界ではまさに

アイコンの存在でしたから。

 

You Baby       Ronettes    1965

www.youtube.com

 

ロネッツでもロニーは完全に別格で

他の二人にスポットが当たることはほぼ皆無。

レコーディングにもロニーのみが参加することも

多かったようですね。

 

なんというか絶対的アイドルの立ち位置で

男なら、そのコケティッシュな魅力にメロメロ

完全にノックアウトになるという。

(表現が超昭和的だな・・・)

 

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グループ解散後は

他アーティストへのゲスト参加で

ヒット曲がありますけど

本人のソロ作ではヒットには恵まれなかったですね。

 

Take Me Home Tonight    Eddie Money    1988

www.youtube.com

 

そうなると、”昔の人” みたいになってしまうんですけど

この人は齢を重ねてからも

華がありましたね。

登場すると、ステージがパッと明るくなる。

 

I Can Hear Music      Brian Wilson    2000

www.youtube.com

 

天国では

フィルと穏やかな時間が

過ごせますように・・・

 

Do I Love You ?     Ronettes

www.youtube.com

 

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超傑作かどうかはビミョー・・・ヒッチコックの ”バルカン超特急”

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うーん、どうかなあ

ちょっとなあ・・・

 

アルフレッド・ヒッチコックの ”バルカン超特急”(1938年)

のワンシーンなんですが。

 

この作品はですね、映画史に残る傑作という評価が定着してるんですね。

ランキングものには必ず上位で登場しますし

評論家&一般の映画ファン双方から

長年、支持され続けています。

 

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私の手許にある映画本でも

もう絶賛の嵐です。

 

「ただもう、面白い、面白い」 小林信彦

「スリル、サスペンス、ユーモアが濃縮された<ヒッチ・タッチ>が至るところで輝いている」 双葉十三郎

 

・・・うーん、とまた唸ってしまうのですが・・・

 

私はよく映画の話してますとね、

あなたいったい、お幾つ?

とか言われるんですね、相手の方に。

つまり古い映画がやけに好きでなんですね~とのお言葉。

 

まあ、小学生の頃から”若年寄”というあだ名でしたんで、

確かにサイレント時代の映画のほうが

最新封切りの新作よりも好きなことが多いのは確かですね。

 

しかしそういう ”爺様視点” から観たとしても

ちょっとね、諸手を挙げて

この映画最高!とは言えないような・・・

(ヒッチ先生、済みません)

 

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ヨーロッパの架空の国のお話なんですね。

豪雪に閉じ込められてしまった主人公(マーガレット・ロックウッド/マイケル・レッドグレイヴ)をはじめ登場人物たちは、小さな宿屋で立ち往生。

 

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マーガレットの隣室には

家庭教師をしているという年配の婦人(メイ・ウィッティ)が。

 

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しかし、室内での夫人の行動には

ちょっと風変わりな様子が。

 

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翌朝、動き出した列車に乗るために駅のホームへ。

頭上から植木鉢が老婦人めがけて落ちてきますが

婦人に駆け寄ったマーガレットを直撃、以降

彼女は眩暈に悩まされることになり、短時間

意識を失ってしまうようになります。

 

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電車のコンパートメントで真向いの席に座った

マーガレットと老婦人。

しかし、マーガレットが意識を失っているあいだに

老婦人は忽然と姿を消してしまいます。

 

他の乗客に聞いても

「そんな人は最初から居ませんよ。あなたの頭の具合の問題では?」

と相手にされません。

マーガレットは彼女の言葉を信じてくれるマイケルとともに

車内で婦人の行方を捜すのですが・・・

 

というのが前半~中盤までのストーリー。

 

こう書きますと、非常にサスペンス色が強く

シリアスな場面が続くのかな、と思いません?

邦題がまた、”超特急” なんて付いてますから。

 

しかしそれとは裏腹に、コメディタッチなんですね。

特に宿屋のシーンなどは。

 

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柱にゴツーン・・・無茶苦茶ベタですがな。

 

そもそも、もとのタイトルは ”THE LADY VANISHES”

まあ、”その女、何処へ” みたいな意味合いでしょう。

乗っている列車も蒸気機関車ですし。

 

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あと、ミニチュア合成のシーンが多用されていて

どちらかというと可愛い~童話でも始まるのかしらみたいな

気持ちになってしまうんですね。

 

アクションシーンも若干はあるのですが

手に汗握る、というような迫力はありません。

 

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クライマックスは、一癖も二癖もある乗客たちが協力して

 

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”敵” に立ち向かい、危機を脱します。

 

このシーンもいかにものセットで、かつスピード感も無いんですね。

非常に近い距離で撃ちあっている設定なんですが

割と平気なんですね、弾丸が近くに当たっても・・・

 

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そして最後には

マーガレットとマイケルは愛し合うようになるのですが

マーガレットには別に婚約者が居るんですね。

(彼女の到着を待って駅まで迎えに来ている)

しかし、マーガレットは完全にそれを無視して

マイケルとともにタクシーに乗り込んで

ハイ、サヨウナラ。

 

おいおい、それはちょっとないだろうと(苦笑)

 

・・・

 

思うにこの映画、観る側にあるハードルが課せられてますね、

楽しむためには。

 

当時のヨーロッパは各国それぞれ、

第二次大戦前夜の緊迫した状況下にあるわけです。

映画の登場人物たちも様々な国籍なんですが、

言語の相違(あの~、何言ってるんですか?など)

ちょっとした仕草のひとつひとつ(あいつは〇〇国生まれに違いないね、など)

この辺りの事情に通じているかという。

 

セリフのなかに頻繁に~しかも直接的な表現だけでなく婉曲な言い回しで

出てきますから、それ(お国柄や文化の相違)が分かると分からないでは

受ける感想は随分と違ったものになってしまうだろうと。

 

で、あまり良く分からないということになると

どうしても視覚的なパートだけに注目することになって

「なんだよ、これ。どこが一体名作なんだよ?」

と、なってしまうんですよね。

 

あと日本語のタイトルも

”すっとこどっこい 列車のなかはてんやわんや”

浮気者の二人~蒸気機関車恋物語

とかにしたほうが、落差が無くて良かったんじゃないでしょうかねえ。

 

ちなみに私は話の本筋にはまったく関係のない

チョイ役、宿屋のメードさんが

 

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一番、印象に残りましたね。

英語が出来ないという設定なので

セリフもほんの少しなんですが

ずーっとニコニコ笑顔なんです。

 

Kathleen Tremaine という人ですが

この作品とあと1本だけしか映画には出ていませんね。

 

うーん、この人をメインにして

なにかスピンオフを作って欲しかったなあ、

なんて。

 

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The Lady Vanishes       Trailer

www.youtube.com

 

夜毎に増える室内の狼

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こちらはタイのビールなんですが

ちょっと目に留まるデザインですね。

最初シベリアンハスキーかなと思ったのですが

動物に詳しい友人によると(顔かたちからすると)

狼ではないかとのこと。

HUNTSMAN と書かれてますから、そうなのでしょうね。

 

味のほうはというと

いわゆるフレーバービールというのでしょうか、

極めて軽いテイストです。

そこで、どうせなら(という言い方も変ですが)

 

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ライムジュースを加えて(というより大量に混ぜて)

みました。

もはや酸味しか感じません。

甘味のまったく無いレモネードのような。

 

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群れになりつつあります・・・

誰のための歌?

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いささか旧聞に属する話ですけど

去年の紅白、視聴率が奮わなかったんですって?

まあその傾向は今に始まったことではないのでしょうけれど。

 

要因はね、色々あると思うんですが

今はレギュラーの歌番組~今週のベスト10といったものが

無いですよね。

 

こういうのがあるとね、ジャンルに関係なく

あらゆるタイプの歌い手さんが登場してくるわけですよね。

新人もベテランも、演歌でもフォークでも。

 

だから、(好き嫌いはあるにしても)

馴染みが出来ますよね。

「あ~、夏ごろ流行ってた。水着着て歌ってたよね、芸能人水泳大会で」

「新曲、大瀧詠一が書いてるんだって」

「この人さ、スタジオで歌ったこと一度もないよね。いつも中継ばっかり」

とか。

 

毎週かそれに近い頻度で見続けたうえで、

年末に一堂に会して歌合戦。

これだと成立しますもんね。

別に無理は無いですよ。

 

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でも大晦日に至るまでの過程が

今はもう消滅してしまってますからねえ。

(視聴者が)知らないメンツが知らない曲を持ち寄って

さあ対決だ!盛り上がりましょう!応援よろしく!

と言われても、それはちょっとね・・・

 

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あと、歌の本質というのかな

誰のために歌ってるのか、という事柄も関係してるかなと。

これは洋楽全般にも言えることですけど。

 

ベースはね、聴いてくれてる人のためですよね。

以前は100%そうだったんですよ。

 

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作詞家も作曲家も編曲者も演奏者も

勿論歌手も、全精力をそこに傾けてたんですよね。

 

ところがある時期から

まずは自分ありき、になったんですよ。

「私の詩・曲・声・演奏を聞いてください。私と一緒に私の音楽世界を楽しんでください。私の良さを分かって欲しいんです。そういう人に向けて私は音楽を創っています」

 

こういうスタンスは、最初のうちは非常にうまく機能してたんです。

アーティスティックな表現欲と聴き手へのリスペクトが

うまくブレンドされていて。

 

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でも、そのうち

アウトプットオンリーになっていくんですよ。

自分のためにやってるんです。

音の方向が自分に向かってるんです。

 

これだと、「合戦」になりようがないですね。

相手がそもそも居ないので。

 

・・・

 

いやあ、世迷い言はこれくらいにしないと。

そもそも紅白って、私

何十年も見たことないんだから

気にする必要皆無なんですけれどね。

大変、失礼をばいたしました・・・

 

紅白歌合戦 1969年 オープニング

www.youtube.com

豚豚拍子で上昇中、豚肉のお値段イン・タイランド

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見よ、豚が空を跳んでいる!

これはピンク・フロイドの”ANIMALS” のジャケット。

デザインはかのヒプノシスで・・・

 

いや音楽の話じゃなくてですね、

豚肉の値段が凄い勢いで上がってるんですね

タイで。

 

ニュースによるとちょっと前の価格より2倍

あるいはそれ以上になっているらしい。

飼料や原油価格の上昇、疫病発生の疑いなど

複合的要因のようですが、

タイ政府は国内の価格安定のために

輸出禁止措置に踏み出してますね。

 

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私は自炊しないので、肉を買うことないんですね、〇〇グラムくださいとか。

そもそも、それほど肉大好きというわけでもないし

豚肉より鶏肉を使ったメニューのほうが、頻度的にもずっと多いんですよ。

外食や総菜テイクアウトの際も。

 

だから実感としては特になかったんですが

たまたま持ち帰りで豚丼(のような料理)を買ったんですね。

久しぶりに。

 

そうしたら、値段が50%くらい上がってました。

日本でいうと

400円だった牛丼が、いきなり600円になったような感覚です。

 

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(以前の盛り付け)

 

あと、ご飯含めて

量的にも明らかに少な目になってるような・・・

 

まあ仕入れも大変でしょうからね、

店の御主人も苦笑気味でしたよ。

”すまんね~、これでも儲からないんだよ”

とのこと。

 

現実はなかなか世知辛いですから

やっぱり音楽のほうがいいですかね。

 

If you didn't care what happened to me
And I didn't care for you
We would zigzag our way through the boredom and pain
Occasionally glancing up through the rain
Wondering which of the buggers to blame

And watching for pigs on the wing

 

私の身の上に何が起きても

気にすることはないさ

だって私もあなたのことを気にかけていないから

人生なんて退屈と苦痛のジグザグ道じゃないか

降りしきる雨のなかで ふと空を見上げることもあるんだ

誰を責めればいいのか 非難されるべきものっていったい何だ?

その時 空にはね 豚さんが浮かんでいたんだよ

 

Pigs On The Wing by Roger Waters

 

www.youtube.com

 

おっとっと、どことなく

現実社会にリンクしてるような解釈も出来ますね

この辺で止めにしましょう・・・

迫る庭の木

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網戸越しですけど、仲の良い二人

いや二羽。

鳥さん相手のベランダカフェでもやろうかしらん。

ディスタンスに気を配らなくてもいいしね。

 

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しかしそれにしても

生け垣の樹木が迫ってきてるなあ

接近注意報だ。

 

タイも北半球の国ですから

今は冬の季節。

葉が落ちつつも

まだまだパワー健在といったところ。

 

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庭の木を見ていて

想い出したのが ”庭の木” という洋楽ナンバー。

かのデレク&ドミノスの名盤

”いとしのレイラ” の最終曲。

 

この曲で歌ってるのはクラプトンではなくて、

作者のボビー・ウィットロックなんですが

実はアルバムのなかで一番好きなナンバーでしたね。

(ご免なさい。私、クラプトンのボーカルあんまり好きじゃないんですよ・・・)

 

Thorn Trees In The Garden         Derek& The Dominos

www.youtube.com

 

歌詞も素敵でね、

 

There's a thorn tree in the garden, if you know just what I mean,
And I hate to hurt your feelings but its not the way it seems,
Cause I miss her.

She's the only girl I've cared for, the only one I've known.
And no one ever shared more love than we've known.
And I miss her.

But it all seems so strange to see,
That she'd never turn her back on me
And leave without a last goodbye.
And if she winds up walking the streets,
Loving every other man she meets
Who'll be the one to answer why?
Lord, I hope it's not me, it's not me.

And if I never see her face again, I never hold her hand.
And if she's in somebody's arms, I know I'll understand.
But I miss that girl. I still miss that girl.

Maybe someday soon, somewhere.

 

(Words by Bobby Whitlock)

 

こんな気持ちになってしまう女性ってどんな人だったんでしょうね。

きっとアルバムジャケットに描かれているような

ミステリアスで魅惑的な人だったのでしょう・・・

 

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