絵柄を見なくても吹き出しだけで分かる・・・
そう、偉大なる楳図かずおの世界。
1970年代前半、少年週刊誌に連載されていた「漂流教室」
毎週毎週読むのが楽しみでした。
「わたしは真悟」「おろち」「14歳」
素晴らしいですね。
「イアラ」「神の左手悪魔の右手」あたりが特に好みです。
当時は圧倒的な絵の迫力と描き出される異次元世界に引き込まれていました。
子供と大人の絶対的な相違~境界線というテーマが
作品の根底にあることに気づいたのは
随分と後になってからのことです。
子供はいつか必ず大人になってしまう。
大人になったら子供に戻ることは許されない。
心と身体に消すことの出来ない大きな傷を負った時を除いて。
長編以外にも珠玉の小編が多数。
近年は新作の発表が途絶えていますけれど、これだけの作品を残してくれたわけです。
同時代を過ごせた幸運に
ただただ感謝の一言ですね。