世界のクロサワ、圧倒的な知名度であります。
確かにパワーというか熱気が違いますね、他の監督と。
三船敏郎という唯一無二の俳優と
長くタッグを組めたということも大きいかと。
教育に情熱を燃やす熱血校長先生~
そんなイメージを私は抱きます。
理想の授業をするために若手の先生に自ら徹底指導、
全ての生徒たちに理解をさせたいので、説明も懇切丁寧
といったところでしょうか。
監督の残した作品が勿論、偉大であることを前提として
時に役者のセリフが説明調(観客にストーリーを分かりやすく理解させるため&
映画に込めたメッセージを明確に伝えるため)
になっていく場面があるような気がするんですね。
役者が役者に、ではなくて
スクリーンを観ているこちら側に話しかけているような。
でもそこが監督の監督たる所以でもあるので
「はーい、校長先生 クラスのみんな、よく理解できてますよ。
大丈夫でーす」
と答えたくなってしまったりして。
「おお、そうかそうか。それは良かった。次のクラスは2時間半くらい
かかるけどいいかな?」
とニコッと嬉しそうに笑う顔が浮かびます。
怖いイメージが強い黒澤監督ですけど
笑顔は優しいんですよね。