長年多分野での評論を精力的に続けてきた立花隆の
読書遍歴、そのスタイルを知ると
その知識欲&吸収力の貪欲さに圧倒されます。
調べる、読み込む、類書を徹底的にあたる。
確か氏のお宅(仕事場)はさながら小図書館のようになっていたはずです。
こちらは大変な読書家で知られた俳優 児玉清の著作。
惜しくも2011年に亡くなられましたね。
ミステリーものがお好きで、一刻も早く読みたいために
英語の原作を買い込むというマニアぶり。
もともと語学が堪能ということもあったのでしょうが
海外旅行の際、鞄の中に本だけが入っていた、という伝説もあるようです。
物事の本質に迫るための読書。
小説世界で展開されるシーンを堪能するための読書。
色々なスタイルの本との接し方がありますが、
書籍という存在には
一度入り込むとなかなか逃げられない、魔物が潜んでいるのは
間違いないようです。
話はずれますが
児玉 清は田宮版「白い巨塔」(テレビ版)にも
主要人物として出演していましたね。
こちらは「江戸紫の女」というテレビドラマで
演出が白い巨塔と同じ人物で、翌年(1979年)の放送。
曾我廼家明蝶も出ていますので
料亭のシーンなど非常に似通ったムードがありますね。
しかし今見ると
豪華であります。