コンゲーム~con game~confidence game
意味的には、騙し騙されゲームのように筋書きが二転三転・・・
てな具合に解説されてるみたいです。
このジャンルでは映画では「スティング」(1973年)が有名で
小林信彦の「紳士同盟」(1979年)という小説もよく知られていますね。
ただこの定義にはもっと制約、条件が必要なような。
というのもかなりの割合のミステリー、サスペンス小説が
そもそも筋書きが二転三転、ハラハラするのがむしろ普通ですから。
現実に起きた事件でもコンゲーム的な要素を含んだもの、
多いですしね。
ユーモアとおとぼけ、この2点が
コンゲーム作品(小説/映画)には必要不可欠かと。
あと、基本的には当事者以外に不愉快な感情を起こさせないこと。
殺人、爆破などのシーンはあくまでストーリーの進行に
必要な際に発生するのみで、それ自体が売りや見せ場になっていないこと。
などが挙げられるのでは・・・
要は、観終わったあとや読了後に「うーん、上手く出来てるねえ」
とニヤリ笑えるかどうかだと思うんですね。
この小説などはシニアが主人公ですから
スピード感とかシャープさには欠けますし、
繰り返される下世話系おやじカンバセーションが
くどいかな、という気もしますが
楽しめる1冊ではないかな。
(でも”だまし””だまされ”という構図ではないので、綿密にいうと
コンゲームではないですね)
映画化もされました。
懐かしい面々が揃っているのが良いですねえ。
今では天国に行かれた方も多いですね・・・