バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

切れ味抜群なのにおとぼけテイストもありの コン・ゲーム アイテム

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コンゲーム~con game~confidence game

意味的には、騙し騙されゲームのように筋書きが二転三転・・・

てな具合に解説されてるみたいです。

 

このジャンルでは映画では「スティング」(1973年)が有名で

小林信彦の「紳士同盟」(1979年)という小説もよく知られていますね。

 

ただこの定義にはもっと制約、条件が必要なような。

というのもかなりの割合のミステリー、サスペンス小説が

そもそも筋書きが二転三転、ハラハラするのがむしろ普通ですから。

現実に起きた事件でもコンゲーム的な要素を含んだもの、

多いですしね。

 

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ユーモアとおとぼけ、この2点が

コンゲーム作品(小説/映画)には必要不可欠かと。

あと、基本的には当事者以外に不愉快な感情を起こさせないこと。

殺人、爆破などのシーンはあくまでストーリーの進行に

必要な際に発生するのみで、それ自体が売りや見せ場になっていないこと。

などが挙げられるのでは・・・

 

要は、観終わったあとや読了後に「うーん、上手く出来てるねえ」

とニヤリ笑えるかどうかだと思うんですね。

 

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この小説などはシニアが主人公ですから

スピード感とかシャープさには欠けますし、

繰り返される下世話系おやじカンバセーションが

くどいかな、という気もしますが

楽しめる1冊ではないかな。

(でも”だまし””だまされ”という構図ではないので、綿密にいうと

コンゲームではないですね)

 

youtu.be

 

映画化もされました。

懐かしい面々が揃っているのが良いですねえ。

今では天国に行かれた方も多いですね・・・