タイで発売されている北野武監督の2作品。
今までの監督作品は18作、ですか。
観ていないものが3本くらいありますし
おそらくは多数出版されているであろう評伝やインタビューなどを
読んだことがないので、ただの印象記なんですが・・・
ヒロインの女性、素敵ですよね。このあと役者さんはやられていないようで残念
”ソナチネ”
これが最高作ではないでしょうか、もう色彩が素晴らしすぎますね。
”HANA-BI”
時系列がかなり崩されてるんで、初見ではちと分かりづらいかも。
演技者のTAKESHIとしてはベストか。
”菊次郎の夏”
小品ですけど好きな1本。井出らっきょとグレード義太夫がもうたまらん。
”座頭市”
大幅に遊んでますけど、エンターテイメントとしてはとても良く仕上がっているのでは。
この辺りが好みの作品です。
多分、北野監督はセリフ自体が嫌というか
とことん最小限にしたいんではないかと。
(しゃべくり漫才の時とは真逆ですね)
セリフが無いパートでも場面場面に
車の通行音とか靴音とかしっかり録音されていて
”それで分かるだろ”
と。
各シーンの音声の集合(セリフはその中のごく一部)
役者の表情、バックの色彩で
もう充分。
”な、兄ちゃん、そういうことなんだよ”
これが監督の最大のメッセージだと思うのであります。