さて先日、映画通の友人から言われました。
「映画の新作、あんまり観ないんですか?」
この”新作”というのは制作年度が新しく
今公開中の、という意味合いなんでしょうね。
このブログでも結構映画のトピック多いんですが
確かに、そういう”新作”を取り上げることはほぼ無いんで
「古い作品ばっかだよなあ、単なる老人の懐古趣味だよね」
的に映るのかもですね。
でも、ノスタルジーとは関係ないのですよ全く。
だって多くの作品が、自分の生まれる以前のものですから。
懐かしさの感じようもないわけで。
私にとっての”新作”って
制作年度はどうでもいいんですね。
初めて観る作品はなんでも”新作”なんです。
こちらは映画評論家の大御所、双葉十三郎氏の著書
「日本映画ぼくの300本」(文春新書)にある
氏のランキング~星取表です。
邦画創始期の作品が並んでいますね、
今から100年近く前のラインアップです。
そういうことでいえば古い、古い映画です。
でも、私は例えば
リストの最初のほうにある
「狂った一頁」という作品を
観ると、新しい出会いに興奮しますよ。
だって、素晴らしい作品ですから。
製作された年数なんかはどーでも良いのです。
そして言ってしまうと、
(これは映画に限らず音楽もそうですが)
およそ表現技法としては今から随分以前に
もう出尽くしてしまってるのですよね・・・
だから最近作られた作品を追いかける意味合いって
食事を頼む際のトッピング程度の位置づけになってしまいます。
もと(脚本・編集)が美味しいかどうかが勝負で
肉とかチーズ(CG・SFX)増量しても、本筋とは関係ないという。
と、またまた変な路地に入っていってしまいそうなので
今回はこの辺でお開きということで・・・
トップ画像はかの「居酒屋」(1956年)
マリア・シェルの魅力爆発。
あっ、くどいですが私
まだこの年、生まれてません。