アメリカの代表的バンド
ザ・ビーチ・ボーイズがデビューしたのが
1961年、ほぼ60年前のことです。
もっとも兄弟3人&近くに住むいとこというメンバー構成ですから
それこそ子供時分から
既に活動していたことになります。
しかしなんといってもグループ名が
”浜辺の男の子たち”
という安易かつイメージを決めつけられやすいネーミング。
このことは後々、グループの音楽性を狭めていくことにも繋がるし
逆に何度もリバイバルブームを巻き起こすある種の
原動力にも繋がりました。
アメリカでシングルヒットを連発し始めるのは
アルバムの制作ペースも尋常でないほど超スピードでしたね。
ヒット曲でない作品にも実に美しいナンバーが多数。
60年代中頃にはグループの音楽的支柱
ブライアン・ウィルソンがツアーから離れ
スタジオワークに没頭。
結果、ペット・サウンズと(未完に終わりましたが)
スマイルという歴史的な音源を残します。
この時期の作品群については研究本なども多数書かれていて
私も海賊盤など含めて、それこそ浴びるように聴いたものです。
(またそれは別の機会にでも)
ほどなくブライアンは様々なプレッシャーに耐えかねて
心身に変調をきたすようになります。
グループ自体も時代の波から取り残されるようになり
あっという間に”過去の人”扱い。
レコードも急速に売り上げが落ちていくのでした。
ブライアン以外のメンバーも積極的に
曲を作り、リードボーカルを取るようになっていくのですが
完全に尻つぼみの状態で
70年代を迎えることになります。