暗黒の60年代後半の後、
70年代初頭には所属レーベルを変えて心機一転、
意欲作を続けて発表するのですが
セールスのほうはどうも今ひとつ。
新メンバーも加えて演奏力も格段にアップ。
ロック色も強くなり、聴き応えのある作品も多いのですが。
しかし70年代中頃に60年代のヒット曲を集めた
ベスト盤が全米ナンバー1に。
再びスポットライトが当たることになります。
しかしこれは現在進行形の彼らが評価されたのではなく
単なるリバイバルブームによるものだったのですね・・・
しばらくアルバム制作を行っていなかったグループは
未だ体調が回復しないブライアンを無理やりスタジオに引っ張り込んで
なだめすかしてレコーディングを続けることになります。
どう考えても病み上がり状態のブライアン・・・
新曲に人気が出たわけではないので
あっという間にレコードの売り上げは再び低迷の一途へ。
この頃にはメンバー間の不和も囁かれ
グループ存続の危機が何度も訪れます。
70年代のアルバムとしては
サンフラワー(1970年)
ラブ・ユー(1977年)
という2枚のアルバムが際立って良い出来です。
前者はグループ全員がベストの作品を持ち寄り、
後者はブライアンのオリジナルでかためられており、
梅雨の中の僅かな晴れ間のような存在。
グループは不況和音の止まらないまま
80年代を迎えることになります。