敬愛する諸星大二郎の2冊
数年間のインターバルで刊行されていますが
装丁も丁寧にデザインされています。
まさに二冊で一組。
それぞれ6~7編が収められていますが
あらすじを書くのは不可能、ですね。
文字には置き換えられません。
実在のものに加えて、作者が創作した生物が
次々と登場します。
ファンならその造形を眺めているだけで楽しめますね。
人間は海からやってきて、
空を飛ぶことを夢見ている。
でも魚には戻れないし、翼が無いから地上を離れることはできない。
魚は海 鳥は空
人間が住めない世界のことを魚類と鳥類に託して
描いているのかな、なんて勝手に思ったりしていますが。
魚編では”鮫人”
鳥編では”塔に飛ぶ鳥”
がフェイバリットです。
特に後者はもう、読了後
頭の中に映像が飛び交ってしまって
完全にトリップ状態ですね。
こんな作品に出逢えたことに
ただ感謝、ですね。