1960年代に圧倒的な人気を誇った
クレージーキャッツのシリーズきっての大作(1967年)
ハワイやロスアンゼルス(ラスベガス)で
大々的なロケを展開しています。
上映時間も160分近くあり、力の入った作品なのですが・・・
植木、ハナ、谷の3人が主役で
そのバランスはうまく取れているのですが、
他のメンバーの扱いが極めて軽く、
セリフがほぼ無い人も居ます。
これではちょっと”クレージーの~”とは
言い難いですよね。
あと、植木等は既に40代になっており
初期作品のような無茶苦茶な弾けぶりはもうありません。
(当時の植木等の心中~葛藤については、様々な著作で触れられています)
谷啓はいつものペース。
園まりが綺麗ですね。
浜美枝のビキニ姿も登場します。
ほんの顔見世ですが、
当時は”若手”のドリフターズの場面も。
長さんが30代なかば
加藤茶はまだ20代前半
若い!
このシーン自体はまったく面白くないですけれど
世代交代が迫っていることを感じさせます。
これ以降、クレージーの人気は下降線を辿っていくことになるのですが
本作は最期に咲いた大輪の花、といったところでしょうか。
芸達者ぶりも楽しめますよ。