「運動靴と赤い金魚」
1997年のイラン映画ですが
当時非常に評価が高かった作品。
下町で暮らす4人家族、
暮らしぶりは決して楽ではありません。
ある日、お兄さんが妹のたった一足の靴を
無くしてしまいます。
そこでお兄さんの靴をかわりばんこに履いて
猛ダッシュで学校へ通うことに。
学校対抗の陸上レースの賞品が
スニーカーであることを知ったお兄さんは
必死の思いで走るのですが
果たして妹にプレゼントしてあげることができるでしょうか・・・
いやあ、これは素晴らしい一本。
実に実に素敵な作品ですよ。
まあ、ちょっとね、
国際マーケットを意識したような作り込みがね
あるかもしれない。
でもそれを言ったら戦後の黒澤、溝口、木下監督の
作品だって、そうですよ。
明らかに”狙って”やってます。
そんな小難しいことよりですね、
妹役の子の演技というか顔がね、
もう絶品です。
もう聖母というかその慈しみの表情が・・・
子供というのはそもそも可愛いわけで
有名な人(子役)も
子供が主人公の作品もいっぱいありますが、
この映画は次元が違うと思いますね。
邦画洋画問わず、オールタイム私的ベストの1本であります。