バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ネットが一切無い時代、海外旅行の情報源は何だったのか?

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私がバックパッカースタイルの旅をしていた頃

(1980年代)

にはインターネット環境や携帯、

SNSのネットワークなどは一切ありませんでした。

では旅をする時にはどうしていたかというと・・・

 

ガイドブックとしては

日本語なら「地球の歩き方

英語なら「ロンリー・プラネット」

これが鉄板。

 

事前の読み物ということでは

神田の神保町にアジア文庫という専門書店があって

各国の紀行ものなどをよく買ってましたね。

本を買った後は、エスニック料理屋さんに行って

現地気分になったりして。

 

航空券の予約は格安航空券を旅行代理店の窓口で予約、

アジア方面だと、バングラデシュ航空、エアインデイア、エジプト航空

パキスタン航空などがポピュラーでしたね。

当然、時間帯や接続とか条件悪い。

 

当時は要リコンファームといって

往復のチケットを買っても

帰路の座席が確保されてないんですよ。

(今の時代からしたら信じられないでしょ?)

 

なので、現地に着いたら

航空会社の事務所にわざわざ出向かなくちゃいけないのです。

最悪、”あなたの席はもう無い”なんて言われたりして。

 

ですから帰国(または他国への出発)日は

早めに搭乗手続きカウンターに並んで

リストから振り落とされないように必死でしたね。

 

旅行中は安宿での情報交換ですね、旅人同士の。

宿の経営者やスタッフからも勿論、色々アドバイス貰いますが。

 

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ともかく現代の感覚からすると

ほぼ事前の情報0で、

出発している&現地を動き回ってる

ということになります。

 

でも、それが自分にとってはごく当たり前の”旅の形”でした。

この年代より前ですと、そもそも海外の個人旅行自体がまだ難しかったわけで

タイミング的にはとても恵まれていたと思います。

 

旅の途中で出会った素敵な人たちにも感謝、ですね。

こういう日々って本当に一期一会なんですよ。

 

今から試してみよう

もう一度やってみよう

ということはあり得ない世界なんです。

 

今回のコロナ禍により、今後の海外渡航については

種々の縛りが生じるようになることは確実。

 

宿や航空券はオンラインで一発予約

あとはパスポートだけもって空港へ

出入国の手続きもおよそフリーパス

・・・

といったお手軽&気楽な時代は

すっかり過去の風物詩と化してしまうでしょう。

 

あらためて

行ける時に行っておいて良かった、

昔の旅の写真を見返して、ただそう思います。

 

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