1968年のアメリカ映画
監督はかのロマン・ポランスキー。
ホラー系作品としては特に知名度の高い1本ですね。
ただ”怖さ”という点では、やや弱い部分もあるかな・・・
前半部分、ミア・ファローの悪夢のパートで
もう全部、分かっちゃう流れになってますしね。
後は現実世界で彼女が逃げられるか、
ということになるわけですが
ほぼ孤立無援ですから、結末としての意外性も無いですし。
この映画を魅力的にしているのは
ファローその人だと思うんです。
途中で髪をバッサリ切って
ベリーショートにしますが、
小柄で華奢な彼女に似合っていますね。
で、少女のような彼女が怯え、
そして徐々に衰弱していく表情が
一番、印象に残ります。
ホラー、という意味合いでいけば
むしろポランスキー自身の私生活にあるような気がします。
69年にはかのシャロン・テート事件が起きて
奥さんが惨殺されていますし。
その後も(真偽は知りませんが)、トラブル続きでしたからね。
事件の首謀者、
チャールズ・マンソンの曲がオリジナルだった
1969年のビーチボーイズの楽曲ですが
どこか不吉なイメージが拭いきれないサウンドです・・・