スティーリー・ダンといえば
なんといっても
AJA (1977)
GAUCHO(1980)
の2枚が圧倒的に有名、
私も中3の頃だったかな、AJAのアナログ(LPレコード)
買ったの覚えてます。
初期のロックバンド然としていた時期が
好きなファンも居ますね。
でおそらく、全キャリアでもっとも目立たない(人気の無い)のが
2003年のエブリシング・マスト・ゴー
というアルバム(結果的にこれがラスト作)
アルバムの中身は
”俺たち、年取ったよね~
あれも無くした、これも無くした
無くしたものが幾つあるのか数えてるのさ”
といった、言わば「たそがれロック」
10代、20代のリスナーが聴いたとしたら
正直、ちっとも面白いものではありません。
でも私は結構好きですね。
(自分が齢を取っているということは別としても)
彼らのアルバムとしては
珍しく温かみというか柔らかさがあるんですね。
AJA のような極限までそぎ落とした緊張感
GAUCHOの退廃的なムードを伴った煌びやかさ
THE ROYAL SCAMの強烈な冷笑主義
といった唯一無二の個性は無いですけれど
耳に馴染むんですよ。
ウォルター・ベッカーのギターやベースが
大きくフィーチャーされていて
ウォルター好きな私には嬉しいし。
まあでも、もし
このグループを最初に聴くのなら
70年代の諸作ではありますけれどね。
The Fez (1976)