ABBAといえば
”完全認知”のグループですね。
アメリカでナンバー1ヒットを連発したわけではないけれど
それ以外での国の人気が凄かった。
日本でも実にポピュラーでしたよ。
”ダンシング・クイーン”とか”チキチータ” ”テイク・ア・チャンス・オン・ミー”
とか誰でも知ってるというくらい。
私は彼らの全盛期の70年代、アルバム(LP)を3枚くらい
買っただけで大ファンだったというわけでは正直ありません。
むしろ(特にそのコスチューム、アルバムジャケットのダサさなどで)
オンタイムでは”しっかりと聴きこまなかった”アーティストの部類です。
その意味ではカーペンターズと同じですね。
(今のほうが、素敵に聴こえます。どうしてだろう?)
なので、アバに関しての
評伝とかは読んだことがないので
外れてるのかもしれませんが、
こんなことを感じました。
70年代初期の頃は笑顔が自然というか
普通に明るい。
良い意味で無理をしていない。
アメリカでブレイクしたのが76年の"THE ARRIVAL"
シングルヒットが以降続きます。
私はフリーダがリードのこの曲、好きでしたよ。
フィル・スペクター扮するサンタクロースが
そりに乗って雪原を疾走するようなサウンドが
トレードマークですね。
で、この後に続くアルバムもしっかりと作られているんですね。
意欲的な取り組みもされているし。
でもある種の義務感~「作らなきゃ、歌わなきゃ」
というムードがどこかしら段々と、
漂よってくるような印象を受けたんです。
79年の"VOULEZ-VOUS"はディスコ色の濃い作品で
当時私も買いましたけれど
もう、ここには屈託のない笑顔は
無かったですね。
で結局グループは80年代になって、まもなく解散ということになるわけですが。
最後の頃の曲は「もう全て終わったんだ、やるべきことはやったんだ」
という雰囲気いっぱいでした。
プライベートでも二組それぞれがパートナーだったこともあり
そういう部分での難しさもあったのかもしれません。
考えてみるとこの4人は60年代から各自が既に活動しており
アグネッタなどはアバ結成までに数枚のソロLP出してますから、
そういう意味ではベテランだったんですよね、既に。
二十歳前のアグネッタの歌声、
若さがありますけど、この頃から深みがありますね。
おそらく(想像の域ですけど)
70年代後半頃には達成感というか
もう十分に長い道のりを歩いてきた~
という想いをメンバー各自が抱いていたのではと。
活動再開を望む声も多いですが
どうでしょう、懐メロ同窓会的なものではなく
(それでは彼ら自身が満足しないでしょうから)
新曲で構成されたフルアルバムを
いつの日か聴くことが出来るでしょうか。
神のみぞ知る、というところかな・・・