バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ABBA~世界の頂点に立った時、疲労のピークが迫っていた~ような気がする

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ABBAといえば

”完全認知”のグループですね。

ビートルズストーンズマイケル・ジャクソン級。

アメリカでナンバー1ヒットを連発したわけではないけれど

それ以外での国の人気が凄かった。

日本でも実にポピュラーでしたよ。

”ダンシング・クイーン”とか”チキチータ” ”テイク・ア・チャンス・オン・ミー”

とか誰でも知ってるというくらい。

 

私は彼らの全盛期の70年代、アルバム(LP)を3枚くらい

買っただけで大ファンだったというわけでは正直ありません。

むしろ(特にそのコスチューム、アルバムジャケットのダサさなどで)

オンタイムでは”しっかりと聴きこまなかった”アーティストの部類です。

その意味ではカーペンターズと同じですね。

(今のほうが、素敵に聴こえます。どうしてだろう?)

 

なので、アバに関しての

評伝とかは読んだことがないので

外れてるのかもしれませんが、

こんなことを感じました。

 

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70年代初期の頃は笑顔が自然というか

普通に明るい。

良い意味で無理をしていない。

 

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アメリカでブレイクしたのが76年の"THE ARRIVAL"

シングルヒットが以降続きます。

私はフリーダがリードのこの曲、好きでしたよ。

 

フィル・スペクター扮するサンタクロースが

そりに乗って雪原を疾走するようなサウンド

トレードマークですね。

 

で、この後に続くアルバムもしっかりと作られているんですね。

意欲的な取り組みもされているし。

 

でもある種の義務感~「作らなきゃ、歌わなきゃ」

というムードがどこかしら段々と、

漂よってくるような印象を受けたんです。

 

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79年の"VOULEZ-VOUS"はディスコ色の濃い作品で

当時私も買いましたけれど

もう、ここには屈託のない笑顔は

無かったですね。

 

で結局グループは80年代になって、まもなく解散ということになるわけですが。

最後の頃の曲は「もう全て終わったんだ、やるべきことはやったんだ」

という雰囲気いっぱいでした。

 

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プライベートでも二組それぞれがパートナーだったこともあり

そういう部分での難しさもあったのかもしれません。

考えてみるとこの4人は60年代から各自が既に活動しており

アグネッタなどはアバ結成までに数枚のソロLP出してますから、

そういう意味ではベテランだったんですよね、既に。

 

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二十歳前のアグネッタの歌声、

若さがありますけど、この頃から深みがありますね。

おそらく(想像の域ですけど)

70年代後半頃には達成感というか

もう十分に長い道のりを歩いてきた~

という想いをメンバー各自が抱いていたのではと。

 

活動再開を望む声も多いですが

どうでしょう、懐メロ同窓会的なものではなく

(それでは彼ら自身が満足しないでしょうから)

新曲で構成されたフルアルバムを

いつの日か聴くことが出来るでしょうか。

 

神のみぞ知る、というところかな・・・

 

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