日本料理、美味しいですよね。
タイの人にもすっかり定着しています。
料理屋さんの数も驚くほど多いんですが・・・
実は私、以前から気になっていることがありまして
このCM 結構前のものですが
覚えてる方も多いのではないでしょうか?
登場人物が色々と食べていますけれど
いずれも、
*なぜすすり上げるように口に入れ込むのか?
*かなり熱いと思われるが火傷しないのか?
*皿や椀をいちいち持ち上げるのはどうしてか?
*時間に追われて急いでいるようだがそんなに忙しいのか?
という感想を持つ人が、多いと思うのですよ。
タイの人(というより外国人ほとんど)は。
そして強烈なのが、咀嚼音を強調していますよね。
つまり
ズルズル~
ほふほふ~
アッー、アッー
というようなサウンドを日本人は
食欲を刺激する心地よいBGMとして捉えているわけですよね。
まあ食べ方というのは、個人差がありますんで
日本人といえども一様ではないわけですが
私はかなり苦手というか✖ですね、このCMのような
食べ方&音の出し方は。
子供の頃、家族と一緒に食べていても
かなり気になったりしていました。
別に気取ってるとか上品ぶっているのではなく、
自分自身が出す音も嫌になっちゃうんですよ。
昭和の名女優、高峰秀子はこんな言葉を残しています。
”あたし、一番嫌いなのは飯食いドラマなんです。人間が物食べてるのはほんとうに見苦しいとあたしは思うんですよ。アゴをガクガクやっちゃって。それと食べながらものをいうってことがとてもできない。できるほうがおかしいと思うんですけど。”
「君美わしく/川本三郎(文春文庫)より」
うん、そんな感じなんですよね。
(ちなみに高峰秀子は料理名人で、食に関する著作も残しています)
マナー云々、食習慣どうのこうのという難しい問題ではなく
ある種の羞恥心というのかな、
心の持ちようの話なんです。
食物を口に入れて噛めば
そりゃあ、どうしたって音は出ますよね。
それをね、わざわざ聞くことも聞かせることもないでしょう
ことさら。
タイの人は一般的に静かにゆっくり食事する人が多いですね。
音もあまり出しません(というか嫌います)
男女ともにそうですね。
私には、ほっとするとても有難い環境です。