ニヤリ、あるいは抱腹絶倒系の短編も多い
中島らもの著作のなかでも
ホラー色全開の1冊。
プロローグ、エピローグとして
掌編が置かれており
緻密に構成されています。
旅人がたどり着いた絶海の小島は
平和な時が流れるパラダイス、のはずだったのだが
「セルフィネの血」
幸福な一家の団欒が
娘が凝りだした菜食主義によって一変してしまう
「貴子の胃袋」
敏感な嗅覚を持つ女性が引っ越したマンション
どこからか異臭が漂ってくる
「はなびえ」
SF、ファンタジー、ホラーと幅広い作風の著者の
11の怪異集。
犯罪抑制のために人口脳髄手術が奨励される近未来を描く
「人工脳髄」
久しぶりの同窓会に出席するがかつての同級生たちの様子がおかしい
「同窓会」
未来の自分から現在の自分に電話が。そしてついには過去の自分からも
「声」
前の2冊は気に入りましたか?
では、こちらをどうぞ。
報酬目当てで、どことも知れない熱帯の国へ潜入した主人公
密林の奥には恐るべき地獄世界が
「すまじき熱帯」
個人の行動が完全にコントロールされた超管理社会
そこでは芸術~アートはタブーとなっていた
「オペラントの肖像」
ある”動物”を世話しろとヤクザに連れ込まれた部屋で
待ち受けていた生き物とは
「Ωの聖餐」
段々とハードルが上がってきていますが
大丈夫ですか?
もう、今夜
眠れませんね・・・