バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

昭和の巨匠、松本清張の ”推理モノではない” 短編いろいろ

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あまりにも有名な文壇の巨匠

松本清張

頻繁に映画やテレビドラマ化もされましたから

亡くなって随分経ちますが

若い世代の方にも比較的名が通っているかもしれません。

 

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おそらくは、”点と線”や ”砂の器”などの

推理小説の大家としての評価が高いかと思うのですが

個人的にはむしろそれらの要素

(アリバイ崩し、犯行トリックなど)

を排した作品群に愛着を覚えます。

 

膨大な数の作品があるのですが

幾つか好みのものを。

 

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姉の新婚旅行にまで付いてくる妹、彼女が心に抱いていた想いとは

「遠くからの声」

 

同期入社の旧友に出世の道も愛人も奪われた男の復讐劇

「寒流」

 

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誌面刷新によって執筆を断られた老作家、編集者を誘い出すのだが

「理外の理」

 

不幸な山岳事故で弟を失った姉、疑惑の眼差しが先輩同行者に向けられる

「遭難」

 

堅物で知られる化粧品店主、店を訪れた若い娘の陥穽に堕ちていく

「坂道の家」

 

殺人犯として疑われている隣人を救うか、愛人との逢瀬の秘密を守り切るか

「証言」

 

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自殺志願の女性を助けた初老の男、しかし彼の不幸はそこから始まった

「断崖」

 

面白そう、と思われます?

つまらなそう、と思われたら

20年、30年後に読まれると良いかもです。

その時に

グッとくるものがあるかもしれませんね・・・