この人は非常に人気あったんですよ、日本でも。
1976年くらいから80年代通して。
もともと60年代から活動していた人で
キャリア長いんですけれどね。
なんといっても
シルク・ディグリーズ
というアルバムが大ヒットしたんですね。
いきなりドカーンと。
シングルヒットも何曲か生まれましたし
"WE'RE ALL ALONE"
という今やスタンダードと呼べるような
ナンバーも収録。
AORロックの定番中の定番と言えますね。
この頃(76年)、中学生だったんですが
”今、このアーティストが人気あるんだぜアメリカで”
と、クラスの何人かで集まって
アルバム(LP)を聞いたりしてました。
曲も演奏も確かに良いんですけど
私はその次の作品が好きでしたね。
"DOWN TWO THEN LEFT"
というタイトルなんですが
(その道をちょいと2ブロック下って、左に折れて・・・みたいな意味ですかね)
好みの線のナンバーが何曲か入っていて、
A Clue
Then She Walked Away
どちらもミドルテンポの佳曲で
スティーブ・ルカサーやジェイ・グレイドンの
ギターソロも楽しめますね。
このあとも2作ほど
AOR路線の作品を出しますが
それ以降は商業色を抑えた
(本来のボズのカラーと言えますが)
渋め&通好みのアルバムが続いて
現在に至る、という感じでしょうか。
ボズの作品のなかでももっとも
流麗でまさにシルクの感触があるのが
こちら。
AOR時代のフィナーレに相応しい
素敵な曲ですね。
The Night OF Van Gogh (1988)