バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

偉大なる兄の陰で~デニス&カール・ウィルソンの素晴らしき歌声

f:id:bkkmind:20201001110337j:plain


ビートルズにはジョンとポール

ストーンズにはミックとキース

ザ・フーにはピートとキース

 

といった具合に

ロックグループには目立つ二人が居ることが多いですよね。

それがまた魅力に通じているし。

 

その意味ではザ・ビーチ・ボーイズ

全く違っていて

ブライアン・ウィルソンが絶対的リーダー。

他のメンバーが居なくても

全てのボーカルパートを歌えちゃうし

曲作りやアレンジもぜ~んぶ一人でOK。

 

では他のメンバーに魅力が無いのかといえば

勿論そんなことは無いわけで。

あまりにブライアンが図抜けていたから

目立たないのですよね。

 

DENNIS WILSON   Time

www.youtube.com

 

デニス・ウィルソンの生前に唯一発売された

ソロアルバム(1977年発表)から。

無茶苦茶、良い曲!

ビーチボーイズの音世界とは異質の感触がありますね。

ジャケ写も良くてね、アナログで愛聴盤だったんですよ。

 

Farewell My Friend

www.youtube.com

 

”お前は天の道を行く 俺は地の底の道を行く

いつの日かまた会えることを願う・・・”

 

ビーチボーイズ? どうもねえ、あんまり」

という人はこのデニスのソロ作品のほうがハマるかも。

男の中の男のロック、ですよ。

 

・・・

 

ウィルソン兄弟の末弟カールは

あの ”神のみぞ知る~God Only Knows"

で美しいリードボーカルを披露していましたが、

ブライアンの不在時には

グループの音楽的支柱だった人ですね。

 

It's Getting Late

www.youtube.com

 

まったくヒットしなかった1985年の作品。

カールの歌唱力が際立ってます。

しかしクリップ、あまりにもベタな映像。

 

God Only Knows

www.youtube.com

 

マリリン・マックーのホストTV番組でのデュエット。

 

惜しくも二人はお兄さんより

先に旅立ってしまいましたが

天国できっと素敵な曲を共作していることでしょう。

 

そんな二人に捧げた

長兄、ブライアンの

あまりにも感動的な鎮魂歌。

 

この曲が収録されたアルバム "THAT LUCKY OLD SUN"  (2008年)は、

隠れた傑作なんですよ。

また改めて触れてみることにしましょう。

 

Southern California

www.youtube.com

 

R.I.P

Dennis Wilson(1944-1983)

Carl Wilson(1946-1998)