ドゥービー・ブラザーズといえば
70年代アメリカンロックの代表的グループのひとつ。
全盛期を過ぎた後もツアーを行ったり
アルバムを出していますので
そのキャリアは半世紀にもなります。
このバンドは当初は
カントリーを基調とした
男っぽい ”田舎ロック”
が身上。
Listen To The Music
ところが
リードボーカルのトム・ジョンストンが
体調を崩してグループを離脱。
急遽、新メンバーを加えることになります。
呼ばれたのはマイケル・マクドナルド。
It Keeps You Runnin'
あんりゃあ~
まったく別物ですね、これは。
サウンドも曲調も
そしてボーカルの質がまったく違うので
もはや同じバンドとはいえないくらいの変貌ぶりです。
グループ名を変えるとか
それこそ活動一時休止や解散という事態になっても
おかしくないようにも思いますが
そうならなかったのは
オリジナルメンバーの一人である
パット・シモンズの功績が大きいと思うのですよ。
Dependin' On You
この人は
トム・ジョンストン時代も
マイケル・マクドナルド時代も
いつも二番手なんですね。
ボーカルもギターも上手いんですが
あまり目立たないんです。
それでいて、カントリー~ブルーグラスの雰囲気も出せるし
モダンで洒落た曲も作れるという。
この人の存在がね、素晴らしい円滑油になっています。
8th Avenue Shuffle
このナンバーなど
凄く魅力ありますよね。
パットのボーカル&ハーモニーも完璧で
演奏もとてもタイトだし。
ロック史上、”最高の二番手ミュージシャン”
はこの人で決まり!