70年代初めに
フォーク・デュオのロギンス&メッシーナとして
活動したケニー・ロギンスのファーストソロ。
当時(1977年)、LP(アナログ盤)を買ったのですが
私、別にロギンス&メッシーナのファンではなかったんです。
ではなぜ買ったかというと
制作チームの顔ぶれ~クレジットを見て
期待が高まったからなんですね。
まずプロデューサーとして
ボブ・ジェイムスとフィル・ラモーンの名が。
ミュージシャンがこれまた絢爛豪華で
ギタリストだけで
ハイラム・ブロック
エリック・ゲイル
スティーブ・カーン
ヒュー・マックラキャン
ロベン・フォード
ディーン・パークス
と、当時の代表的なメンツがずらり。
1枚のアルバムでここまで揃うのはなかなか無いですよ。
キーボードやドラムなど他の楽器も
勿論有名どころがクレジットされていて。
ジャケ写もジミ・ヘンドリックスやカーリー・サイモンを撮った
有名な写真家のものでした。
If You Be Wise
ケニー・ロギンスは曲作りも上手いので
凝ったサウンドとともに楽しめました。
Enter My Dream
ただ、この人のボーカルやキャラクターは
こういったフュージョン~クロスオーバー路線にあるのではなく
シンプルなカントリースタイルやロックンロール
のほうがフィットするようにも感じました。
声がね、朗々と明る過ぎるんです。
顔もハンサム~爽やか過ぎるんですよ。
その後のセカンド、サードアルバムも買いましたけど
徐々にロック色が濃くなり
80年代には ”フットルース” ”デンジャー・ゾーン” の大ヒット連発。
個人的にはそれらの
「風呂敷を広げるだけ広げる」サウンド
には興味はありませんでしたけど、
商業的な狙いとしてはドンピシャ!でしたね。
ロギンスの作品では
マイケル・マクドナルドとの共作
”ある愚か者の場合”
がよく知られてますね。
ドゥービー・ブラザーズがチャートナンバーワン、
ケニー・バージョンは2ndソロに収録されてますが、
作者二人の共演ステージで
締めにしましょうか。