10代の時に既にブロードウェイの舞台に立ち
後に映画界に進出、
多くのスターと共演を果たします。
小柄で細身の人ですが
よく見るとウェストが細すぎません?
ジーン・ケリー他と共演した”踊る大紐育”(1949年)のワンシーン、
ヴェラは右側ですが、ほかの二人に比べると明らかに痩せてますよね。
(隣の赤はアン・ミラー)
前から見ても歴然、ちょっと大丈夫なのかなと思うほど。
しかしこの人の踊りは凄いのですよ。
体重が軽いということは勿論あるのでしょうが
身体の柔らかさとかジャンプ力が半端ないです。
それでいて激しいダンスの最中でも上半身がまったくぶれません。
かのフレッド・アステアは自伝のなかで
こう述べています。
”彼女は本当に巧いダンサーだったね、本当にあの娘は。バレエ、タップダンス、何でも望みのものを踊ったよ。<中略> とてもやせていたが、私はそれが気に入っていた。重い女性を持ちあげるのは苦手なんだ”
(アステア ザ・ダンサー/ボブ・トーマス著/武市好古訳 新潮社)
30代で引退して早く亡くなりましたので
今ではあまり語られることもないような気がしますが
そのダンスの数々はミュージカル映画の至宝。
たっぷりと堪能しましょう。