J・リー・トンプソン監督の1959年度作品。
今となってはあまり話題になることもない映画ですが
これ、なかなかに素敵な1本であります。
久しぶりの休暇で彼女のアパートに向かうのですが
口論のあげく
銃で彼女を殺してしまいます。
その一部始終を同じアパートに住む少女
ヘイリー・ミルズが目撃していました。
事件の究明にあたる老練な刑事ジョン・ミルズ(実生活では少女役ヘイリーのお父さん)
警察に追われる船員と
自分を理解してくれる大人が居ない家庭に育った少女のあいだには
奇妙な友情が芽生えていきます。
少女は偽証までおこないますが
警察の捜査は船員に迫っていきます。
果たして船員は逃げ切れることが出来るのか
それとも・・・
全篇ダレることなく快調なテンポ。
漫画(というより劇画)的なタッチで
例え日本語訳がなくとも充分に楽しめます。
登場人物が少ないので、関係性に戸惑うこともありませんし。
少女役のヘイリー・ミルズが素晴らしい演技連発。
可憐であくまで愛らしいという設定ではなく
その場しのぎで平気で嘘をつきますし、ふてくされたような役柄に
なっているところがかえって魅力を増していますね。
映画史に残る大作や名作ではないけれど
いわゆる well-made な
観て損のない佳作であります。