カート・ベッチャーという
アメリカ出身のミュージシャンがいました。
ベチャベチャ、じゃないですよ。
1962年に(グループの一員として)デビューしていたので
1987年に43歳の若さで亡くなるまで
本人に大きなスポットライトが当たったことはありません。
自己名義のアルバムも1枚だけしか発表されませんでした。
CURT BOETTCHER Malachi Star
しかし、この才人は長くはない生涯で、
様々なユニットを結成したり
アレンジャー、コンポーザーとして
八面六臂の活躍をしたのでした。
THE ASSOCIATION Messege Of Our Love
カートがプロデュース&コンポーズ(共作)したナンバーですが
どこか神秘的な雰囲気がありますね。
60年代後期には
"Present Tense"(SAGITARIUS 名義)
"Begin"(THE MILLENNIUM 名義)
という2枚のアルバムを発表。
後年、高い評価を受けますが
当時は商業的な成功とは無縁なまま。
THE MILLENNIUM I Just Want To Be Your Friend
70年代以降は、エルトン・ジョン、ザ・ビーチ・ボーイズ、エリック・カルメン等
の作品に参加をしつつ、自分のユニットでのレコーディングを続けていましたが
そちらのほうは生前にリリースされることはありませんでした。
本人の映像も残されておらず、在籍したグループ名が多岐に渡り
様々な名称が使われていますので
その活動が見えにくい部分もあるのですが
トレードマークである高音のボーカル&ハーモニーは
強く印象に残ります。
現在では未発表作品やデモテープなども含めたアルバムが各種
発売されているので、耳にするのは容易になりました。
もう、二十数年前くらいでしょうか
彼の音源に興味があって、ブートレッグのCD盤を買ったことがあります。
1曲、滅茶苦茶好きな曲が入っていて。
ポップスセンス爆発のメロディーと素敵なコーラスを聴きながら、
才人の早すぎる死を偲びましょう。
THE ORACLE The Night We Fell In Love