バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

田中絹代とうな丼

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昭和の大女優

田中絹代の生涯を追った

”小説 田中絹代”(新藤兼人著)

のなかに、面白い記述があります。

 

絹代はともかく大のうなぎ好き。

身体の調子が悪くなったりすると、とにかく

うなぎ(うな丼)を食べれば治るという

思い込みというか、ある種の信念があったようです。

 

読み返していて、ふと思ったのですが

「うなぎって、(数十年間にわたって)あんまり食べてないな」

と。

 

うな重、うな丼、かば焼き~

日本人なら知らない人は居ないわけですが

実際口にする頻度でいうと

他の日本料理に比べると

かなり少ないような気がします。

 

デパ地下とかある程度のスーパーでは

大体、かば焼きなら置いてありますし

チェーン展開の弁当屋さんにも昔から

うな丼、メニューに入っていたと思うんですね。

 

でも、それらを買って家で食べる

ということは(自分の場合)

ほぼ無かったような。

 

外食ということになると、うなぎの場合は

専門店になりますよね。

カレーとか蕎麦、寿司などですと

複数の店名が挙がりますけど

うなぎについてはやはり

名前が出てきません。

 

あっ、そういえば

文京区にあった ”山ぎし” という店には

割と行きましたね。

住宅街にある非常に小さな構えなんですが

(カウンターが数席あるだけ、ご近所への出前が主なんでしょう)

昼時に伺ってました。

 

値段も良心的で、1000円ちょいで

うな重が頂けたんですよ。

20年くらい前の話ですけど。

 

食べログ見ると、今も営業されてるようですね。

 

連鎖的に思い出しましたが

神奈川県の大磯にある ”國よし”

ここは行った、のではなく

連れていってもらっただけなんですが

うなぎの存在感が強烈でした。

 

ご飯の上に乗っかってるのではなく

うなぎが白飯を制圧してるんですね。

 

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(店のHPより)

 

創業1803年、

吉田茂伊藤博文島崎藤村などが御贔屓だったという老舗。

お値段は張りますけど

店の佇まいからして風情がありました。

 

さてさて、

日本料理大好き!のタイ人には

うなぎ、どういう位置づけなんでしょうね。

私が知る限りでは、やはり

”うなぎ、大好きです”

という人はかなり少数派ではないかと。

 

以前から、バンコクにも専門店はあるようですけど

日本人御用達なのかな。

 

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タイの人は淡水魚~ナマズはよく食べますから

抵抗感はそれほど無いようにも思いますけれどね。

 

山椒の代わりに唐辛子(生&乾燥)を薬味で付けたら

人気が出る、

かな?

 

おっとっと、

田中絹代の話から

すっかり脱線してしまいました。

絹代は週一の割合で、うな丼を食べ続けたそうですが

そうすると自分は年イチかニくらいでしょうか、

実に全く、お話になりませんですわな・・・