バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ペーソスあふれる長さんの演技が光る、”ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!”

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全部で20作以上製作された

ドリフターズ主演映画の後期の一本(1974年)

 

この頃になると、初期の

いかりや長介のメンバーへのしごき

それに反抗、仲間割れなどしながら

最期はグループで団結していく

という構図は崩れていて、

下町ホームドラマのような雰囲気になっています。

 

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妻に先立たれたいかりや、

男手一つで子供(沢田雅美加藤茶)を育て上げてきました。

 

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勤め先の上司と部下に仲本、高木

要領の悪いいかりやは仲本に毎日

嫌味を言われています。

 

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加藤は仲間とバンドを作っているのですが

そのリーダー格に若き日の志村けん

前メンバーの荒井注から交代してまだ日が浅く

まったくの脇役で目立ちません。

 

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加藤のドラム演奏も楽しめます。

 

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いかりやは加藤に進学して欲しかったのですが

加藤のバンドはプロデビューすることが出来そうで

二人の思いは擦れ違ってしまいます。

 

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テレビの黄金時代/小林信彦

 

作家の小林信彦の著作に

いかりや長介について

こんな記述があります。

 

”正直にいって、ぼくはドリフターズにあまり興味がなかった。ただ、いかりや長介というリーダーには注目していて、単独で、脇(役)にまわったら、渋いユニークな演技者になるだろうな、と考えていた。高度成長からとり残されたたぐいの人物を演じたら、風貌といい、柄といい、ぴったりである。いまどき、ハングリーな雰囲気をこれだけ感じさせる人も珍しい”

 

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この映画ではドリフのメンバーが揃ってコントをする

といったシーンはまったく無く、

地方ロケも行われていないので

その意味では地味なのですが

それを補うのが豪華なゲスト陣。

 

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(やや唐突な設定で)

一曲披露する天地真理

この頃は既に人気が下降気味で、

ちょっと表情が冴えないような気もしますね。

 

そのほか、篠ヒロコ、森田健作キャンディーズ芦屋雁之助佐野浅夫・・・

と多彩な顔触れですが

 

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当時まだ10代だったアン・ルイス

登場するシーンが強烈。

この頃は ”グッド・バイ・マイ・ラブ” がヒットしていて

清純路線だったはずですが

のちのキャラクターを彷彿とさせるお茶目ぶりを発揮しています。

 

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