バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

1994-2004 追想のBAKERY MUSIC

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タイ音楽のレーベルで

ベーカリー・ミュージックというのがありまして。

 

1990年代中頃からおよそ10年間、

多くのアーティストを輩出したんですね。

カラーとしてはタイ版AORというか

洗練された ”街の音楽” といったところ。

 

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当初はスタッフもごく少数のインディーズだったんですが

才能溢れた逸材が集まっていて

どんどんメジャーになっていきました。

 

ビデオクリップ作成にも積極的で

今観ても楽しめる映像をたくさん残しています。

 

その後の独立系レーベルに道を開いた

イオニア的な存在でもありますね。

 

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アイドル系~ローティーンポップの傍系レーベル含めて

キャッチ―な曲が多数、バンコクのCDショップを周って

コレクトしてましたねえ、当時。

 

冒頭の画像は設立10周年(実質的な活動終了)として

2004年に発売されたプロモクリップ集。

歌詞や各曲の参加ミュージシャンのクレジットもしっかり

掲載されている丁寧な仕上がり、

2セット組で計50曲が収録されています。

(それでも、レーベルのヒストリーとしてはほんの一部ということですけれど)

 

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この時期はアジア経済通貨危機もあったりしたんですが

昨今の世相と比べると

明らかに ”良き時代” だったと思いますよ。

(こういう安直なステレオタイプな言い方は宜しくありませんが)

 

ただ、一部のアーティストを除いて

タイ全国で人気があった、というわけではないですね。

あくまで ”都会のお坊ちゃま&お嬢様による、彼等のためのサウンド

という側面がありました。

 

だからタイ人の(ある程度の年齢の)知り合いの反応が

人によって全然違います。

目を輝かせて、”あー、この曲好きだったんだよ、学生の頃”

という人も居れば、

”気取ってるねえ、カッコつけてるねえ、曲変えてよ”

というケースも多々。

 

まあ、佳曲&凝った映像が多いのは確かなので

私は今でもよく聴いたり観たりしますよ。

それに見合う、スイートな想い出に乏しいのが

玉に瑕ですけれど・・・

 

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