こちらの書籍は
”マリリン・モンロー 魂のかけら”
(スタンリー・バックサル ベルナール・コマーン編 井上篤夫訳/青幻社)
マリリンが生前に残したメモや手紙、詩などが
自筆のまま公開されています。
彼女の私生活は幼少時から波乱続きで
それは1962年のミステリアスな死まで
変わることはありませんでした。
収録されている文面には
希望に満ちた(少なくとも希望を持とうとしている)
ものもあるのですが、その多くは
誰にも理解されない圧倒的な孤独感や
周囲の期待に応えられない自分自身を責める
暗いトーンの表現が目立ちます。
I more sadly because I can feel no joy
哀しみはつのるばかり、だって私には歓びの感情がないのだから
(1956年、作家のアーサー・ミラーと結婚していた時に書かれたメモの一節)
マリリンについて歌われた音楽作品は多数あると思いますが
なかでもよく知られているのが
エルトン・ジョンの ”キャンドル・イン・ザ・ウインド~風の中の火のように”
後にダイアナ妃の葬儀で歌われたバージョン(歌詞違い)が
全世界で大ヒット。
オリジナル版は1973年の発表です。
エルトンとマリリンには共通したイメージを感じますね。
明るいエンターテーナーとしての資質も勿論あるのですが
生来はどちらかというと、
殻にこもる内向的なマインドの持ち主だったようにも思えます。
そういう二面性があるからこそ
多くの人を惹き付けるとも言えるのでしょう。
Grey Seal ELTON JOHN
膨大な数のヒット曲があるエルトン、
シングルになった曲ではないのですが
”Grey Seal” という、ちょっと奇妙な作品があります。
灰色のアザラシ、というタイトルからして
既に風変わりなのですが
How does it feel to be so wise
To see through eyes
That only see what's real
Tell me grey seal