バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

この演奏力の高さはどうだ!70Sアメリカンロックの最高峰

f:id:bkkmind:20210711140211j:plain

 

ロックグループの醍醐味って

バンドのコンビネーションに尽きると思うんですね。

際立って目立つプレーヤーが居るということではなくて。

全員に高い演奏力があって、それが程よく

ブレンドされてるという。

 

曲単位ですぐ頭に浮かぶのが

ドゥービー・ブラザースの

"LIVIN' ON THE FAULT LINE"(1977年)

という作品。

 

非常に凝った構成で

なまじっかのグループではどうにもまとまらない難曲。

印象的なヴィブラホーンで切り込んでくるのは

マイルス・デイビスとの共演歴もある

名手ヴィクター・フェルドマン。

 

ロックナンバーというより

ジャズ~フュージョン色が強いですね。

で、ボーカルハーモニーも完璧なので

実に聴きごたえがあります。

 

この時の編成は

ギター×2

ドラムス×2

それにベースがまた最高なんですよね。

 

Livin' On The Fault Line      THE DOOBIE BROTHERS

www.youtube.com

 

ちょっとアブストラクトなジャケットが

またかっこよくて。

映画 ”猿の惑星” のラストシーンを思い出しますね。

 

f:id:bkkmind:20210711142036j:plain

 

東海岸のグループですが

オーリアンズも素晴らしいプレーヤーが揃っていました。

幾つかのシングルヒットを別にすると

アルバム単位ではそれほどチャート成績が

良かったわけではないのですけれど

70年代中頃のラインアップは鉄壁でしたね。

 

Waking And Dreaming~The Bum      ORLEANS

www.youtube.com

 

お~、このGROOVE このうねり。

当時中学生だったかな、音楽好きな級友に

”ホテル・〇〇△□◇◇◇もいいけどさ、

このバンドのほうがずっと上手いよ。

ともかく聴いてみなよ”

なんて触れ回ってましたねえ。

 

Day At The Dog Races      LITTLE FEET

www.youtube.com

 

ネオンパークの装丁でお馴染みの

リトル・フィート

代表的なアルバムは他に色々とあるんですが

この "TIME LOVES A HERO"(1977年)

が個人的には好みだったなあ。

 

このインスト曲などもう

ウェザー・リポートやマハビシュヌのようになってますね。

一分の隙もない完全無欠の音世界。

プログレファンにもアピールするのではないかしら。

 

半世紀近く経った今でも

私の耳には聴くたびに

新しい響きが感じられるのであります。

 

基本は人力ですよ、手作業そして家内制工業

だってそうでしょ、そりゃそうだもの。