ロックグループの醍醐味って
バンドのコンビネーションに尽きると思うんですね。
際立って目立つプレーヤーが居るということではなくて。
全員に高い演奏力があって、それが程よく
ブレンドされてるという。
曲単位ですぐ頭に浮かぶのが
ドゥービー・ブラザースの
"LIVIN' ON THE FAULT LINE"(1977年)
という作品。
非常に凝った構成で
なまじっかのグループではどうにもまとまらない難曲。
印象的なヴィブラホーンで切り込んでくるのは
マイルス・デイビスとの共演歴もある
名手ヴィクター・フェルドマン。
ロックナンバーというより
ジャズ~フュージョン色が強いですね。
で、ボーカルハーモニーも完璧なので
実に聴きごたえがあります。
この時の編成は
ギター×2
ドラムス×2
それにベースがまた最高なんですよね。
Livin' On The Fault Line THE DOOBIE BROTHERS
またかっこよくて。
映画 ”猿の惑星” のラストシーンを思い出しますね。
東海岸のグループですが
オーリアンズも素晴らしいプレーヤーが揃っていました。
幾つかのシングルヒットを別にすると
アルバム単位ではそれほどチャート成績が
良かったわけではないのですけれど
70年代中頃のラインアップは鉄壁でしたね。
Waking And Dreaming~The Bum ORLEANS
お~、このGROOVE このうねり。
当時中学生だったかな、音楽好きな級友に
”ホテル・〇〇△□◇◇◇もいいけどさ、
このバンドのほうがずっと上手いよ。
ともかく聴いてみなよ”
なんて触れ回ってましたねえ。
Day At The Dog Races LITTLE FEET
ネオンパークの装丁でお馴染みの
代表的なアルバムは他に色々とあるんですが
この "TIME LOVES A HERO"(1977年)
が個人的には好みだったなあ。
このインスト曲などもう
ウェザー・リポートやマハビシュヌのようになってますね。
一分の隙もない完全無欠の音世界。
プログレファンにもアピールするのではないかしら。
半世紀近く経った今でも
私の耳には聴くたびに
新しい響きが感じられるのであります。
基本は人力ですよ、手作業そして家内制工業
だってそうでしょ、そりゃそうだもの。