1976年、でしたかね。
ラジオ~多分NHKFMだったと思うんですが
”イギリスの注目新人アーティストを紹介します”
と。
流れてきたのが、”MUSIC” という
シンプルなタイトルの曲。
これがね、オーケストラを大々的にフィーチャーした
ロック組曲のような大作。
印象に残ったので、早速LPレコードを買いに行きました。
MUSIC (2001)
後年のライブですが、
いやあ~
実に大掛かりですね。
クイーンの ”ボヘミアン・ラプソディー”
と並ぶ、大袈裟ロック曲の二大巨頭ですね。
(当時はね、感動したんですよ とても)
アルバムには実に多彩なタイプの作品が
収録されていたんですが
メロディアスな佳曲があって
それはよく聴いてましたねえ。
When You Lose Someone So Young
ファーストはアラン・パーソンズのプロデュースでしたが、
セカンドアルバムはルパート・ホームズの制作で
翌77年に発表されました。
このセカンドは非常によく出来ていて、
マイ・フェイバリットの1枚。
大都会に生きる人々の孤独をテーマにしたコンセプトアルバムなんですが
バンドの息もぴったりあっているし、
ルパート・ホームズのストリングス&ブラスのアレンジが
完璧にハマっています。
この人は非常に器用で、
楽器はなんでも弾きこなしますし
ソフトなバラードからロックンロールまで
無理なく歌えるという。
曲作りも上手いんですけれど
ちょっとね、〇〇風になっちゃうんですよね。
あっ、これはエルトン・ジョン
あっ、これはシカゴ
あっ、これはスティービー・ワンダー
聴いてると、かなりモロに分かっちゃうパートが続出。
確か評論家筋からも叩かれてましたよ
「あらゆる人からアイデアを借りまくってる」
とか。
そのせいかどうか分かりませんが、以降は正直
スケール感が作品毎に縮小していって
商業的にも落ち込んでいきました。
(それでも4枚目、5枚目くらいまではアルバム買い続けたんですけどね)
真にオリジナリティをもったアーティストかどうかは
ともかくとして
”歌も演奏も曲作りも全て平均点以上で、目立った弱点が無い”
そんなアーティストが居てもいいよね、
なんて思うのですけれど・・・
STRANGER IN THE CITY