バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

天下御免~天下堂々~とんでもねえ野郎

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今から50年くらい前

NHKで ”天下御免” という連続時代劇があったんですね。

現代のロケシーンをそのまま写り込ませたりして

かなり実験的な作品。

テンポもよくて毎週楽しみにしてたんですよ。

 

主役は

山口崇林隆三、津坂匠章(秋野太作)に中野良子

という顔ぶれ。

このコンビネーションは後の ”俺たちの旅” の原型とも言えますね。

中村雅俊田中健、津坂匠章、金沢碧)

 

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型破りなスタイルが評判を呼んで

その後、続編ともいえる ”天下堂々” というドラマも作られました。

(直接的な繋がりは無し)

 

で、主題歌を歌っていたのが上條恒彦

当時シングルレコード買ったの

覚えてますよ。

(B面の ”さよならの世界” という曲、超名曲!ドラマには関係がないんですが

私的には、日本のポップスで最高峰のナンバーだと思いますね)

 

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この2本の作品、

また共演者&ゲストの顔ぶれが凄かったんですよ。

なまじっかの映画よりもはるかに豪華。

 

ハナ肇太地喜和子宍戸錠伊東四朗仲谷昇谷啓岡田真澄

岸田森寺田農高松英郎秋吉久美子桃井かおり、奈良富士子

・・・

 

もう何行あっても書ききれないくらいの揃い踏み。

映像はどちらの作品も

ごく一部しか残されていないようなので、

観返すことが出来ないのは残念ですね。

 

この2作、時代設定は江戸の享保天保年間なのですが

江戸を書かせたら天下一品の漫画家、杉浦日向子

”とんでもねえ野郎”

という痛快な作品があります。

 

主人公の若き道場主、桃園彦次郎は

美しい女房が居るのに

遊郭通いで朝帰りは当たり前、ホラを吹きまくっては借金踏み倒し

という、とんでもねえ野郎なのですが

何故か子供たちからは好かれて、いざという時には

女房殿が助けてくれるという果報者。

 

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漂うテイストが

”天下~”によく似ているんですね。

もっとポップで弾けてる感じ。

 

今、旬の若手の俳優さんを起用して

ドラマ化したら

とても楽しいものが出来ますよ、きっと。

(これは映画じゃなくて、テレビのほうがいいですね)

 

どこかの局がやればいいのにね。

その際には、”天下~” の出演者でご存命の方を

毎回、ゲストに迎えてくださ~い

と、オールドファンからの

ささやかなリクエストをしておきましょう。