という言葉がありますよね。
映像のなかに瞬間的に
「ポップコーンを食べよう」
と書かれたメッセージを入れ込んだら
映画館の売店の売り上げが
顕著に増えたという話はよく知られています。
こちらはイタリアのホラー映画
”サスペリア”(監督・ダリオ・アルジェント/1977年)
の冒頭シーン。
ジェシカ・ハーパーがドイツの空港に到着して、
大雨のなかタクシーを拾います。
(何故か、急に周囲に人影が無くなります)
でました、運転手さんの後頭部、首筋のところに
(ジェシカではない)女性の顔が。
いきなりやっております。
しかしこの前後のシーンで
バックミラーやフロントガラスに
ジェシカの顔が頻繁に登場するので
よほど注意深く観ていないと
気付かないレベルかと。
タクシーが森のなかを進む際に
樹木がアップになるのですが
なにか、影が映ってますね。
刃物~斧でしょうか。
しかしこの場面もはっきりとは分からないですね。
ホラームービーですので
流血シーンもあるのですが
床の上に飛び散った鮮血、右側部分のシルエットが
箒を抱えた魔女になっているの、分かります?
ちょっと、これもスルーしちゃいそうですね。
おそらく他の場面でも「やってる!」と思うのですが
果たして観客の深層心理に働きかけて
恐怖感をより募らせることに成功しているのでしょうか?
ちょっとそれは微妙かな、という気もしますね。
(ちなみに映画自体は高い評価を受けています)
サブリミナル~でいえば
エクソシスト(1973年)のそれは非常に有名。
しかし、こちらはあまりにもあからさまで
観ている側は、100%気付いてしまいます。
しかも、この白塗りの男(悪魔なのでしょう、やはり)
別にストーリー本編には出てきませんので
違和感というか唐突感があるような。
無くて、構わなかったのではないでしょうか。
他に完成度の高いシーンが目白押しなのですから。
良い加減のサブリミナル
というのはきっと、難しいのでしょうね・・・