今や遠い昔の音楽フォーマット
LPレコード。
子供の時分から
実によく通ったもんです。
レコード屋に。
で、レコードが収められている棚をですね、
”エサ箱”って通称
呼んでたんですよ。
メジャーなアーティストは独立した区分けになってますけど
そうでない場合はA、B、C・・とか大まかな括り。
だからエサ箱をね、全部見ていかないといけないわけです。
(特定のアルバム狙いでなくて、良い掘り出し物があったら買うぞ!
という時ね)
LPって結構サイズ大きいですからね、
これ技術がいるんですよ。
いかに素早く見ていくかという。
いちいち棚から取り出して表裏をじっくり確認~
なんてことは出来ません。
他のお客さんの迷惑だし、そんなことしてたら
すぐ時間経っちゃいますから。
なので、事前にね
アルバムジャケット(のデザイン)を記憶していく必要があるんです。
チラッと見ただけで
「〇〇というアーティストのセカンドアルバムだ」
などと峻別できるように。
(マニアの人は更に、同じアルバムでもファーストプレスなのかリイシューなのか
帯の有無なども見極めていく)
だから売り場ですぐ分かるんですよ。
右腕と左腕の動かし方のスピードで。
「おお、お主できるな」
みたく。
休みの日なんかは
午前中から夜まで
あちこちのショップ周るわけで
はっきり言って体力勝負ですね。
目はしょぼしょぼ&荷物はどんどん重くなってくるし。
そんなことを何十年もしてきたりして。
今のミニマリスト系の人から見たら
バカじゃないの?
の一言ですよね・・・
でも、なんというか
そういう時代だったんですね。
時代、なんて言葉は大袈裟ですが。
そういう空気感?
のなかに居られて
とても楽しかったですよ。
Wouldn't It Be Nice Piano Solo By Brian Wilson 2021