子供の頃のアイドルが
ジュディ・ガーランドだった私。
(当時既に亡くなっていた・・・)
自然、その頃全盛だったテレビの歌(歌謡曲)番組はほとんど見ずに
古いミュージカル映画のほうを追いかけるようになります。
なんと老けた子供・・・
Isn't This A Lovely Day from TOP HAT (1935)
しかし昔は動画サイトとかDVDとか
なんにも無いですからね、封切りの新作はともかく
昔の映画を観るのって大変だったんですよ。
テレビの深夜の時間帯の映画劇場とかを必死に
チェックしたりとか
どうしても映像観れない時は
レコード(サントラ盤)買って、音だけ聴いて
ダンス場面を想像してました。
ミュージカル史上の最高のコンビは
なんといっても、アステア&ロジャースですが、
アステアが歌いかける
↓
無関心なロジャース
↓
しかし踊りが始まると、スッと見事なタイミングでアステアに合わせる
これが黄金パターンでしたね。
Dance Scene from AN AMERICAN IN PARIS (1951)
アステアとくればジーン・ケリーですが
踊りの優雅さではアステアには敵わないので
よりスポーツライク&コミカルな動きを活かしたシーンのほうが
この人の良さが出ると思うんですね。
パートナーとしては ”巴里のアメリカ人”の時の
小柄&童顔でとてもキュート。
ケリー(アステアもですが)もそれほど背は高くないので
絡みにもゆとりが感じられます。
カロンのソロシーンですが
大体ミュージカルの女優さんは
「大人の魅力」を兼ね備えた人が多いんですね。
スローなナンバーが見せ場になることも多いし
やはりセクシー度があったほうが好まれますから。
そういう意味では異色ですね。
綺麗というより可愛いタイプ。
でもかえって古さが無いかもですね、
時が流れても。
さてさて
個人的に惹かれるペアーはこの二人なんですよ。
Dance Scene from ANYTHING GOES (1956)
アステアとケリーのいいとこ取りをしたような
ドナルド・オコーナーと
超絶テクニックのミッチー・ゲイナー。
どうやっても相手は受け止めてくれる
という信頼感があるから、余裕なんですね。
お互いの力量を完璧に認め合っているからこそ可能な
これぞ至高のパートナー芸。
100点満点で500点だよなあ~
冒頭の画像の
”ミュージカル洋画 ぼくの500本”(文藝春秋)は、
高名な映画評論家によるものですが
映画全体じゃなくて洋画から500本。
そうなんです、日本映画には少ないんですよね。
ミュージカルものは。
日本語だとちょっと
気恥ずかしいのかもですね。
歌って踊って愛を囁いたりするのは・・・
まあこの分野は
外人さんに、
お任せしましょう。
The Girl Hunt from THE BAND WAGON (1953)