2017年に亡くなったアル・ジャロウの
スタジオ録音4作目(1980年発表)
私はこの人、好きでしたので
ファーストからアルバム(LP盤ですね)
ずっと買っていましたが
この作品から大きく方向転換がされましたね。
一言でいうとサウンドがメジャーになってるんですね。
それまでの音数を抑えた渋め路線から
グッとコンテンポラリー路線に舵を切ってます。
Gimme What You Got
プロデュースのJAY GRAYDON以下
参加ミュージシャンがDAVID FOSTER, MICHAEL OMARTIAN, GEORGE DUKE、
STEVE GADD, EARL KLUGH・・・と豪華な顔ぶれ。
ジャケ写は巨匠、RICHARD AVEDON撮影。
GRAYDONは、このアルバム以降もジャロウとのコンビが続くのですが
初顔合わせの本作がもっともテンションが高く
かつ捨て曲皆無ということで、当時は本当に愛聴盤でしたねえ。
アルバム最大の見せ場は
RETURN TO FOREVERの1972年作
"LIGHT AS A FEATHER"に収められていた
名曲 "Spain" の空前絶後のボーカルテクニックによる
再演でしょうか。
Spain
こちらは1990年の日本でのライブバージョンですが
ジャロウ以下、バンド(オールスターといってもよいメンツですね)の
熱演も印象的。
いかにもお祭り~フィエスタという感じが伝わってきていいですね。
ジャロウはちょっとカテゴライズしにくい’タイプの人ですが
(フィービー・スノウもそうですね)
様々なジャンルの音楽ファンにアピールすると
思いますよ、このアルバムは。
機会がありましたら、どうぞ全曲通して
ご一聴くださいませ・・・
ところでこの人は
「無茶苦茶歌が上手い!」という評価は定着しているんですが
実はそれだけでないんですよ。
Alonzo
素晴らしいメロディー展開ですけれど
アルの自作なんですね、この曲。
ボーカリストとしてだけでなく、コンポーザーとしても
もっと評価されていいかなあと。
このアルバムに先立つ初期の3枚にも
素敵なオリジナル曲が収録されているんです。
明日は歌い手でなく、作り手としての
ジャロウにスポットを当ててみたいと思っております。
ではでは。