というわけで、
コンポーザーとしても素晴らしい作品を残した
ジャロウのファースト~サードの3作について、今日は。
Letter Perfect
ジャロウのデビュー盤が1975年の
”WE GOT BY”
これはいきなり傑作で、アルの全キャリアのなかでも
一二を争う出来の良さ。
そして、全曲
自作で固めています。
アルはこの時点で35歳と遅咲きでしたので
それまでに書き溜めてあったのでしょうね、
捨て曲は一切無し。
Glow
セカンドの ”GLOW" は翌年の発売で、
モシャ・ブラカ(ボズ・スキャッグスやチープ・トリック、ネッド・ドヒニーの作品も撮影)によるジャケ写が最高です。
おそらくファーストの印象が地味だったのでしょうね、
本作ではエルトン・ジョンやレオン・ラッセル、スライ・ストーン
ジェイムス・テイラーなど、
他の著名アーティストのカバーが増えていますが
変わらずに、それらの有名曲に負けない
自作を提供しています。
All
三作目の ”ALL FLY HOME”(1978年)も
有名曲カバーが半分くらいなのですが
個人的に一番好きな、アル自作のナンバー
”All” が収録されていたんですね。
ホントによく聴きましたよ、当時(今もですけど)
素敵なナンバーだよなあ・・・
これらの作品はプロデュース/エンジニアリングが
アル・シュミットかトミー・リピューマなんですね。
つまり「余計な音は足さない~削る」方向。
だからジャロウのボーカルが際立つんですよ。
次作以降は、「隙間のないように音で埋め尽くす」
~いわゆる80年代のサウンドになっていって
それはそれで商業的な成功を勝ち得る結果になるわけですが、
私的には初期作品により、愛着を覚えますね。
締めはファーストのタイトルナンバー。
この曲は、ビリー・ジョエルならば ”ニューヨークの想い”
ボズ・スキャッグスでいえば ”WE'RE ALL ALONE” に
相当する、生涯最高の一曲です。
ライブだと、より感動的ですね・・・
これぞエバーグリーン!
We Got By