バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

”スター誕生” ~ やっぱりジュディが最高さ!

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”スター誕生”

(昭和の時代の欽ちゃん司会のオーディション歌番組でなくて)

というアメリカ映画、

今まで4本製作されていまして

それぞれ主演女優が

 

1937年版  ジャネット・ゲイナー

1955年版  ジュディ・ガーランド

1976年版  バーブラ・ストライザンド

2018年版  レディ・ガガ

 

このうち

歌わないし踊らないのがジャネット

歌うのがバーブラ

歌って踊るのがジュディとレディです。

 

オリジナルの1937年作品は

一番地味ですね。

グロリア・ゲイナーは小津映画に出てくる

原節子司葉子のような品の良さがあります。

派手さはないですが、丁寧に作られた佳作ですね。

 

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1937年版 予告編

www.youtube.com

 

1976年と2018年の2本は

テイストがそっくり。

製作の間隔が40年以上空いていますけれど

相手役(クリス・クリストファーソンブラッドリー・クーパー

の設定が共にミュージシャン&見た目も同じ(失礼!)

それにバーブラとレディって、顔立ちとか仕草が姉妹のようです。

 

1976年版 予告編

www.youtube.com

 

2018年版 予告編

www.youtube.com

 

さてさて、なんといっても

真打ちはジュディのバージョンですよ。

 

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相手役のジェームズ・メイソンの演技(アルコール依存症)も秀逸

 

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撮影中にトラブルも多かったようですが

ジュディのスクリーン上での最後の輝きが詰まった

至高の3時間です。

 

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4本のなかで

ミュージカル映画と呼べるのは本作だけですが

(楽曲、最高です)

ダンスシーンもモダン&スケールが大きいですし、

ドラマパートもシリアス&お茶目なシーンが目白押し。

 

アカデミー賞が確実視されていましたが

映画会社のプロモートが得られず

結果は無冠に。

ジュディの失望は大きく、

それから15年後に47歳で亡くなります。

 

3時間って長いですよね。

普通は途中で必ず飽きる部分が出てくると思うんですが

それが一切無いんですよ。

まさにベスト・オブ・ベストの

一作であります。

 

機会がありましたら、未見の方は是非に本編をどうぞ。

 

Gotta Have Me Go With You  from "A STAR IS BORN" (1955)

www.youtube.com

 

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(ジュデイとバーブラは60年代のテレビショーで共演しています。バーブラ、若いですねえ)