バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

貴方は100%すっぴんの音楽を愛せますか? ビートルズ後のポール・マッカートニー

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私は60年代のビートルズ体験はありません。

(まだ子供でしたので)

発売と同時に作品に耳を通すようになったのは

70年代中頃以降、小学校高学年~中学生になってからということに。

 

ビートルズ関連でいえば

ジョンなら ”心の壁、愛の橋”

ポールであれば  ”ヴィーナス&マース”

くらいでしょうかね。

 

で、遡って

ポールの初期作品を聴いていったわけですが・・・

 

ウーン、はっきり言って

なんじゃこれ?

でしたよ。

 

完成度が低いように感じたんですね。

なんかもうデモテープを集めただけなんじゃないかと。

途中で放り出したような。

ファーストソロから ”レッド・ローズ・スピードウェイ” までは

そんな印象。

”メイビー・アイム・アメイズド” ”バックシート・オブ・マイ・カー”

とかキャッチーなナンバーもあったんですけど

正直、アルバム通して聴くのはしんどかったですね。

 

Back Seat Of My Car

www.youtube.com

 

だからその後もずっと

あんまり自分のなかではポール、評価高くなかったんですね。

 

ポールの音楽って

”すっぴん”なんですよ。

なかには化粧している時もあるんだけど

(”バンド・オン・ザ・ラン” ”ヴィーナス&マース” ”タッグ・オブ・ウォー”)

それらはむしろ少数で、大体は洗顔しただけの場合が多い。

普通は外出する際、女性は程度の差こそあれ

何らかのお化粧はするでしょう?

うっすらとでも。

 

それが無いから、ちょっとびっくりするんですよね。

そのままで外に出るの?

って。

 

でも、その女性のことが心の底から好きであるのならば

気にならないでしょうね。

むしろ何も付けないほうが美しく感じることでしょう。

 

ポールのソロ時代の音楽が好きかどうかの分かれ目は

案外、こんなところにあるんじゃないかなと。

例え方が無茶苦茶変なんですけど。

(あと、自分で楽器を弾く~プレイヤー志向の人も楽しく聴けるかも)

 

ビートルズ時代からファンだった人も

70年代前半の数作には決して

満足しなかったと思うんですよね。

(その頃、ジョンやジョージが非常に快調だったということもありますが)

 

でも近作の ”ニュー” とか” エジプト・ステーション” も

おんなじなんですよね、70年のソロ第1作の作風と。

 

「僕の音楽はすっぴんなんだよ。だから君もすっぴんの気持ちで楽しんで欲しい」

 

と、ポールはずっと言い続けてるのかなと。

60年以上のキャリアを通じて今も。

 

Find My Way

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