昨日はポールについてでしたが
今日は奥さんだったリンダ・マッカートニーのことを。
二人が結婚したのが1969年。
ポールが後に結成したウィングスのメンバーとして
公私ともにポールのパートナーを長く続けていくことになります。
でも、当時はですね
はっきり言って
「まあ、”奥さん枠”だよね」
という見方をされていたと思います。
ミュージシャンとしての力量については
もう最初から度外視というか無視。
100%ポールの個人的な意向でしょうよ、みたいな。
確かにリンダがキーボードで長いソロを取るとか
リードボーカルをそこそこ歌ってるというような場面
およそ無かったですからね。
Silly Love Songs Wings
1976年のナンバーワンヒット、”心のラブソング”
ウィングスがもっともバンドとしてのっていた時期の曲ですが
(ベースの音が極端に目立つ録音ですね・・・)
よく聴くと、リンダのコーラスがとても素敵なんですよ。
単なるアクセント以上の効果を発揮しているかなと。
Take It Away
”Take It Away”~ポールのソロ作品では
際立って素晴らしい出来のナンバーですけれど
ここでも、リンダのバックアップのパート
(ポールが、Till The Lights Go Down と歌った後に Down! Down! と被せる箇所など)
が冴えてます。
リンダが1998年に亡くなった後、
様々な時期に録音されていた曲を集めた
編集盤が発表されているのですが、
(リンダにとっては唯一のアルバムということですね)
正直、やはりリンダの声だけですと
ちょっと弱いかなあという感はあります。
Love's Full Glory Linda McCarenty
ポールの全キャリアのなかで
もっとも好きな作品は
”Kicked Around No More” という曲なんですけれど
(アルバム未収録!なんということを・・・)
Kicked Around No More (1993)
リンダの浮遊感のあるボイスがあるからこそ、なんですよね。
そこに(曲自体も良いですけど)グッと惹かれるわけです。
だからリンダはポールにとっては勿論、
リスナーにとっても素敵で大事な人だったんだなあと。
締めは明るくてお茶目な二人が見れる
この曲で・・・
Coming Up