バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

半世紀、覚えていたこのシーン ”妖怪大戦争”(1968年)

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私の子供時代には

映画は気楽に楽しめる娯楽ではありませんでした。

動画のチャンネルや配信サービスは勿論のこと

レンタルのDVDやビデオも存在せず、

テレビ(はありましたが)を、家庭で録画するということも

出来ませんでしたので。

 

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なので、映画館に行くことだけが唯一の手段だったわけです。

(テレビは家庭に一台だけ、自分の見たい番組が見れるとも限らないので)

 

妖怪大戦争” はその少ない機会のなかでも

特に印象に残っている作品ですね。

(同名のタイトルで後に何本も作られていますが、あくまでオリジナル版の話ね)

 

だっていきなり日本じゃないんですよ、場面が。

古代バビロニアの妖怪がですね、蘇って

江戸時代の日本に来ちゃうんですね。

 

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で、どんどん人間に憑依しちゃうんです。

 

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まずい、このままでは日本は乗っ取られてしまう・・・

そこで日本の妖怪チームが健気に立ち向かうのですね。

 

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もう造形が最高です。

 

しかし日本の妖怪は優しくて

情け容赦の無い

バビロニア妖怪に適わないのであります。

 

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なにしろ巨大化するは

分身の術を使うはで、無茶苦茶強い。

 

ところで、この顔かたちを見て

気付きません?

 

そう、かの大魔神にそっくりですよね。

 

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大魔神タイ語吹き替えバージョン)

 

それもそのはず、本作の監督(黒田義之)は

大魔神シリーズで特撮パートを担当した人だったんですね。

 

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どうしたもんかのう・・・

悩む日本妖怪チーム。

 

最終的には敵の弱点を見抜いて

目出度く勝利するのですが、

覚えていたのは、そのラストシーン

日本の妖怪たちが歓喜のあまり、踊りまくって

(空中を)練り歩くところでした。

 

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(火の玉もFEEL HAPPY!)

 

視覚的な強烈さとか派手さは

後年のリメイク版の方が上なんですが

このまったり感というかのんびり感(結構間抜けなやり取りが多い)こそが

オリジナルバージョンの最大の魅力。

 

未見の方は、ポップコーンじゃなくて

煎餅片手に是非どうぞ。

 

妖怪大戦争(1968年) 予告編

www.youtube.com