バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

13分&26分、魅力あふれる新旧ショートムービー2本

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まあ、だいたい映画は一時間半~二時間くらいありますね。

ものによってはそれより長い作品も珍しくない。

それじゃあちょっと長すぎる・・・と敬遠する向きも居られるのでは?

 

今日の2本は短いですよ。

まず2021年製作の "CASE BY CASE"

 

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登場人物は一人だけです。

ショートホラーとなっていますが

恐怖映画ではありませんね。

(ちょいとそういうシーンもありますが)

 

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女性が風景をスケッチしていると

トランクが空から落ちてきます。

そのトランクを家に持ち帰って、中味を確かめようとするのですが・・・

 

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”2001年宇宙の旅” と ”惑星ソラリス” のエッセンスを

13分間に凝縮したようなスタイリッシュな映像が印象的。

細部にもかなり凝った仕掛けがあります。

 

この手の作品は相当数作られていると思いますが、十数本

手当たり次第に観てみたなかでは

際立って秀逸でした。

 

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監督は Patryk Terelak, Rockwell White

とクレジットされていますが

長編も是非、観てみたい気がしますね。

 

CASE BY CASE(USA)

www.youtube.com

 

短編映画は製作コストも安いですから

著名な監督もキャリア初期に撮っていたりします。

 

”ふくろうの沼”(1962年)は

青春映画の最高峰、

冒険者たち” で知られるロベール・アンリコの手によるもの。

 

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これはもう、ショートムービーのお手本のような傑作。

南北戦争の時代が舞台になっているのですが

時代背景とかに関係なく、冒頭から画面に眼が釘付けになります。

 

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上手い!

としか言いようが無い・・・

 

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最期はどんでん返しなのですが

しかし気づく人は最初に予想がついてしまうかも。

 

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しかし、そうであっても

森の中の一本道や

広大な屋敷の門が開くシーンが何を意味するかが

分かって、退屈するようなことはないでしょう。

 

両方観ても、40分かかりませんから

長いのは嫌い!という方でも

お試しくださいな。

(”ふくろうの河” は様々なリメイク版があるようですが、あくまでアンリコのオリジナルバージョンをチョイスしましょう)

 

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An Occurrence at Owl Creek Bridge (edit version)

www.youtube.com