”エクソシスト”
と並ぶ、悪魔系ジャンルの定番映画です。
当時話題になったのが
グレゴリー・ペックの起用。
えっ、あの ”ローマの休日” の?
まあ若干、既に「往年の」という但し書き感はあったかもですが
言わずと知れた大スターですからね。
ペックは全編出まくりなんですが
確かに落ち着きというか、ただの安もの~
ゲテモノ映画では無いですよという
効果は与えていると思います。
しかし撮影当時、既に60代の年齢。
高名な大御所にあまり変な演技はさせられない
という遠慮もあったのでしょう、
ベックの動きは、この手の映画としては正直物足りなくて
もっさり感が否めません。
(ラストシーンでは爆発しますが)
それを補うのが共演陣。
怪しい保母役を演じるビリー・ホワイトロー
ペックと異なり、早い段階から子供の異変に気付いていた
母親役のリー・レミックが好演です。
(出番は少ないですが、ホーリー・パランスもGOOD!)
そして特筆すべきはカメラ撮影。
これが素晴らしいんですね。
見事に決まった構図の連発です。
撮影監督は翌年に”スターウォーズ” を担当する
主役(人間)が追い詰められていく描写では
ローズマリー~のミア・ファーローに及ばないのですが
「適度にショックな映像を挟み込みながら安心して観れる」
(変な形容だな・・・)
オカルト映画の代表作であることは揺るぎの無いところですね。
The Omen Trailer