1976年製作のアメリカ映画
(監督/ダン・カーティス)
一組の夫婦(オリヴァー・リード&カレン・ブラック)が
夏のバカンスを過ごすために貸別荘の見学にやってきます。
建物は相当古く、手入れが行き届いていないのですが
破格の賃料が魅力で契約。
夫は今一つ気が進まないのですが
妻は大乗り気。
息子と伯母の計4人で
別荘生活がスタートします。
妻は室内の掃除に精を出し、あちこちに飾られている写真や
アンティークを丁寧に磨きます。
古いオルゴールから流れるメロディーに陶酔の表情。
一方、夫の精神に変調が。
息子をプールで溺死させようとします。
伯母も体調を崩し、遂には亡くなります。
夫は別荘から脱出を試みるのですが
その時に妻が・・・
そして愛する息子の運命や如何に
というのが大筋です。
いわゆる「家もの」ホラーなのですが
出演者がなかなかに豪華で
伯母役に往年の名女優
別荘の怪しい管理人に
バージェス・メレディス(ロッキーシリーズのトレーナー役で有名)
アイリーン・ヘッカート(アカデミー&ゴールデングローブ賞受賞)
原題の ”Burnt Offerings” は宗教用語、
(神に息子を生贄とするよう命じられる)
「イサクを捧げるアブラハム」ローラン・ド・ラ・イール(1650年)
映画の方では、生贄を求めるのは神ではなく家(悪霊)なのですが。
BEFORE&AFTER で、写真が増えています。
これは4年後にキューブリックが撮った
”シャイニング” でも使われているパターンですね。
ちょっと展開が緩い(かな?)
ような気もしますが、
演技力がある人が揃っていますので
(息子を演じたのは動物パニック映画の ”ベン” で主演したリー・ハーコート・モンゴメリー)
安っぽさはありません。
お化けとか妖怪の類は出てきませんので
その点では「安心して」観れる作品ですね。
ラストはちょっとショッキングですけれど・・・
Burnt Offerings Trailer