家族(&親族)で構成された音楽グループというのは
思いつくだけで、(牛も知ってる)カウシルズ、ジャクソンズ、ビーチ・ボーイズ
などなど色々と思い浮かびますが
メンバー全てが兄弟姉妹で
もっとも人数が多い時には9人だったのが
THE SYLVERS~シルヴァーズというソウルグループ。
お兄さん&お姉さん組は
ごく小さいうちからテレビショーに出演したり
レコーディングも行っています。
70年代に入ると大手レコード会社と契約、
アルバムを3枚発表します。
メガヒットこそ無かったものの
収録曲の多くはオリジナル作品で、佳曲も多数。
Cry Of A Dreamer (1973)
メロディが綺麗で、ハーモニーも清涼感があって
聴きやすいですね。
ソウル音楽はちょっと・・・という方の耳にも
すんなりと入ってくるのではないでしょうか。
転機は1975年に。
レコード会社を移籍&弟妹たちも加わって
大幅なイメチェンを行います。
Boogie Fever
当時のディスコブームに乗っかって
何曲か大きなヒットが続きます。
しかしこの方向性にいってしまうと
(EW&Fなどもそうですが)
人気が長続きしない危険性が・・・
1977年の ”NEW HORIZONS” は初期のアルバムのように
メンバーの自作で固め、セルフプロデュースによる意欲作だったのですが、
Take A Hand
セールスは低迷、その後も数年間は活動を続けたのですが
1980年代中頃には解散~自然消滅してしまいます。
この頃になるとマネージメントサイドとの金銭トラブルに加え
各メンバーにもプライベートな問題が次々と発生し、
決して良い時代ではなかったようです。
長兄のレオンは特に音楽的才能が豊かで
プロデューサーとしても評価されているのですが
曲作りが上手いんですよね。
ソウル音楽全体でも有数のコンポーザーではないかと。
Forever Yours
ディスコの時代の一発屋
ジャクソンズのミニコピー
的に見られてしまうことも多いんですが、
残された楽曲群(特にスロー~ミディアムもの)は
一聴の価値ありです。
一糸乱れぬハーモニーを機会がありましたら是非・・・
Lovin Me Back