アーマッド・ジャマル (AHMAD JAMAL)
1930年生まれ、今年の7月には92歳を迎えるという
超ベテランミュージシャンであります。
1950年代前半からレコーディングを開始しているのですが、
New Rhunba
非常に個性の強い演奏です。
テンポの取り方が独特で
タッチが力強い。
一度聴くと、耳にこびりつきますね。
なにより感覚が新しい。
実にモダーンなフィーリングに溢れています。
(マイルス・デイヴィスはジャマルの才能を高く評価していて、このナンバーを自身のアルバムで取り上げています)
Darn That Dream
きっと頭脳明晰な人なんでしょうね。
頭の中もプレイも冴えに冴えているという。
有名ミュージシャンとコラボしたり
オールスターバンド的な興行をあまりしないので
派手な存在感はありませんが、
評論家やファンからは極めて高い評価を受けている
ミュージシャンズ・ミュージシャンの典型的タイプ。
基本はシンプルなトリオ編成なんですが
ストリングスやオーケストラとの共演盤、フュージョンタッチのアルバムも。
また、ドラムスに加えてパーカッション奏者を起用することが多いのも
特徴ですね。
This Is The Life
2012年発表の "BLUE MOON" 収録曲ですが
この時点で82歳!ということが信じられない
瑞々しい演奏。
私は(個人的な思い込みで済みません・・・)
およそジャンルに限らず
アーティストの本来の良さが表現出来るのは若い時分、
引っ張っても40代~50代までが限界という信条があるのですが
そうではない、数少ない稀有な存在かと。
締めは弦の入ったロマンティックな曲で。
Then I'll Be A Tired Of You