Gino Vannelli (ジノ・ヴァネリ)という
主に70年代に活躍したロックシンガーが居ます。
歌唱力抜群で、曲作りの才能もあった人なのですが
サウンド面でもかなり凝ったアルバムを連発。
当時は新譜(LP)が出るのを楽しみにしていたものです。
作品毎でミュージシャンの顔ぶれが入れ替わるのですが
今回はドラム奏者にちょっと注目してみようかと。
Fly Into This Night
1976年発表のアルバムの一曲。
今聴いてもカッコいいナンバーでしょ?
ここでドラムを叩いているのは
Graham Lear というイギリス人なのですが
この後に、かのサンタナに加入して注目を集めることになります。
続いての77年作品でのドラムは
Casey Scheuerell という人で、
一般的にはあまり知名度が無いように思いますが
無茶苦茶上手いですね。
(バークリー音楽院で長く教鞭をとっているようです)
Mardi Gras
次作の ”Brother To Brother”(78年)は
ジノのアルバムでもっとも商業的に成功した作品ですが
そこでのドラマーは、Mark Craney
とクレジットされています。
Wheels Of Life
シンプルで聴きやすいドラミング。
この時の(良い意味での売れ筋)曲調にフィットしていますね。
50代前半で亡くなってしまったのが残念。
翌79年の ”Nightwalker" では
Vinnie Colaiuta が起用されていますが
この人は著名なセッションミュージシャンで
ジャズ~ロック双方の分野で、膨大な録音リストを持っています。
さすがに安定したドラミングですね。
というわけで、
音楽も映画や演劇と同じく
名脇役のそれぞれの持ち味で
その魅力が一段と増すのだなあ~
というお話でした。