この前、タクシーに乗ってまして
運転手さんの言葉が「バンコク弁」じゃないんですね。
まったく違う国の言語に聞こえます。
どちらの県のご出身で? 〇〇県なんですよ、行かれたことありますか・・・
しばしお国談議に花が咲きました。
ところで神奈川出身なんですね、私。
地元の言葉~神奈川弁ってあるのかしらと考えると
(ほぼほぼ)ないんですね、これが。
特徴ゼロ。
東京の下町言葉ともまた違うんですよ。
言葉にね、色が無いんです。
会話のテンポ、中身も
関西弁とまったく別ものですね。
例えば・・・
”おっ、午前中居らへんかったやろ、どこぞ行きよったのか?”
”うん、ちょっと遠くにな”
”遠くってどこや?”
”知らんやろ、東ティモールというところや”
”知っとるわい、そんなん”
”ほんまか?”
”つまり、その、西やないんやろ、西ティモールの東にあるところやろ”
”あほらし、きみ、そもそもティモールってなんだか知らないんやろ?”
”そりゃー、この前出来た郊外のショッピングモールに決まってるやないかい”
済みません、ベタベタの関東人なもんですから
語尾とか無茶苦茶だと思うんですが、お赦しを。
なんというか流れですね、やりとりのあいだで
こういった”ズレ”を楽しんでいくということが
皆無なんですよ、私の出身地では。
私、笑いの世界
結構好きでして。
東西の様々な相違点、興味深いですね、実に。
一時ね、ちょっと悩んだことがあったんですよ。
自分の言葉使い&話し方に。
東京でも大阪でもない
なんというか、脆弱というか特徴が無さ過ぎで
却って嫌な感じを相手に与えてるんじゃないかって。
人間味が感じられないとか気取ってる、暖かみに欠けるような・・・
でもそれが、自分の田舎言葉なんですね。
意識してそうしてるのではなくて、
子供の時分から染みついた、お国の言葉~
マイ方言ということで、開き直りました。
神奈川弁、じゃなくて
江の島弁といったほうが、少しは郷土色が出るかな?
参考書籍
昭和芸人七人の最期/笹山敬輔(文春文庫)
上方芸人自分史秘録/古川綾子(日経ビジネス人文庫)
談志楽屋噺/立川談志(文春文庫)